2020年7月20日、日本ロレアルは2020年度第15回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の受賞者4名を発表しました。
同賞は、国内の若手女性科学者の支援・研究活動の奨励を目的として、2005年に日本ユネスコ国内委員会との協力のもと創設されたものです。物質科学または生命科学の2分野における博士後期課程に在籍または、同課程に進学予定の女性科学者を対象としており、各分野からそれぞれ2名 (計4名)を毎年選出しています。
昨年度の受賞者である渡部花奈子さん(東北大学大学院 工学研究科 化学工学専攻 助教)が、「Forbes 30 Under 30 Asia list – Class of 2020」の「Healthcare & Science」部門に選出されるなど、歴代受賞者はその研究内容において国内外で高く評価され、また研究生活と並行して結婚・出産、次世代の育成など、多様なキャリアを切り拓いています。
http://news.nihon-loreal.jp/csr/fwis/
本年度の受賞者
写真左から、小野寺桃子さん、藤代有絵子さん、坂上沙央里さん、高垣菜式さん
■物質科学分野
●小野寺桃子(おのでら・ももこ)さん
(東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 町田研究室)
【受賞理由】グラフェンを用いたテラヘルツ発光・光検出素子の実現と素子品質の向上に貢献
(東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 町田研究室)
【受賞理由】グラフェンを用いたテラヘルツ発光・光検出素子の実現と素子品質の向上に貢献
●藤代有絵子(ふじしろ・ゆかこ)さん
(東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 十倉研究室)
【受賞理由】電子スピン構造のトポロジー制御により、次世代の省エネルギー型磁気メモリデバイスの基盤構築に貢献
■生命科学分野
●坂上沙央里(さかうえ・さおり)さん
(大阪大学大学院 医学系研究科 遺伝統計学 助教)
【受賞理由】大規模ヒトゲノム解析により、日本人集団のゲノムの多様性を明らかにし、またヒトの健康寿命・病気リスクに関連するバイオマーカーの特定に貢献
(大阪大学大学院 医学系研究科 遺伝統計学 助教)
【受賞理由】大規模ヒトゲノム解析により、日本人集団のゲノムの多様性を明らかにし、またヒトの健康寿命・病気リスクに関連するバイオマーカーの特定に貢献
●高垣菜式(たかがき・なつね)さん
(甲南大学大学院 自然科学研究科)
【受賞理由】温度を感じる新たな受容体を発見し、生物の温度感知メカニズムの解明に貢献