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中学生の頃は誰もが、仕事って何だろうと思ってたはず。何をするのか、どうしてするのか、色々な事が漠然としか頭に浮かんでなかったのではないでしょうか。今回は、そんなイメージを具体的にしてもらいたいと、成立学園さんとRikejoで「本当に働く体験」を行いました。
実際のビジネスと同じように、ミッションを受け取った生徒たち。正解のない課題にグループで取り組み、個々の意見の違いを乗り越え、より良い企画へと磨き上げていました。3日間に渡って考え抜き、打ち出したその解決策は中学生らしさ満点のユニークな視点に満ちており、もう大人も顔負けでした!


 

【DAY1】

現在実際に課題となっている5つのミッションから、チームごとに取り組みたいミッションを決めます。その解決策を打ち出し、プレゼンテーションをするまでが今回のキャリアワーク。リーダーとチーム名をきめたところで机とパーテーション、文房具などを自由に持ち寄って「仕事場」をつくることに。チーム全体をパーテーションでかこって秘密基地のようにするチーム、逆に全くオープンなチームと個性はさまざま。
まず、本格的な仕事に向けて、入念な作業計画を立てました。計画表のフォーマットに従って「何を、だれが、いつまでに」やるのかを次々と整理。他方で、詳しい情報を仕入れようとパソコンに向かったり、Rikejoメンバーにヒアリングを申し込んだり、と生徒が起こすアクションもさまざま。早くもアイデアの原型を話し合うチームも見られました!
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【DAY2】

アイデア出し、調査、資料のまとめなど、各チームが作業を分担して仕事を進めていきます。慣れない作業に、意見の相違をまとまらなかったり、斬新なアイデアが浮かばなかったりと、進行が途中で中断することも。また、パソコンが得意な人に作業が集中して、分業がうまくできないという課題も出ています。
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質問やヘルプが来た時は対応をしますが、積極的に助けることはせず生徒たちの仕事を見守ります。次に中間報告では、チームごとに「計画通りいっているか」「どこが課題か」などを報告し、アドバイスをもらいます。アイデアの根拠が中学生らしい視点に基づいていて、この時点で、既に当初の予想よりも各チームの企画は予想以上に良い内容ばかりでした!
 
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【DAY3】

今日がプレゼンテーションの日とあって、みんな黙々と作業をしています。ある生徒は原稿を書き上げ、ある生徒はパワーポイント資料に修正を施し、またある生徒はプレゼンテーションで使用する小道具を作成しています。どのチームも作業を分担して、メンバーそれぞれが自分にできることをしています。だいぶ「仕事」が板についてきました!
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発表内容で一番の鍵となるパワーポイント資料の確認作業には余念がなさそうです。絶対に良いものを作ってやろうと、みんな顔を真剣にして取り組んでいます。iPadを持ち出してプレゼンテーションのリハーサルをしているグループも見かけました。
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こちらは、もう準備が整ってリラックスをしているチーム個性派の生徒たち。付箋をあちこちに張り付けて、まさに個性派です!
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さぁ、制限時間いっぱいとなり、いよいよプレゼンテーションの時間がやってきました!
トップバッターは何かと緊張するものですが、堂々とプレゼンテーションしている姿が頼もしく見えます。
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どの生徒もみんな、大勢の聴衆の前でプレゼンテーションをすることはあまり経験がないはずなのに、みんな楽しく生き生きとチームでまとめ上げた考えを自信を持って発表する姿が印象的です。
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全ての発表が終わり、審査に移ります。ちなみに審査員は、Rikejoを運営している新事業営業部の金子部長以下3名。ビジネスの視点から厳しくも丁寧に生徒さんの発表を聞いていました。
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そして、結果発表!今回それぞれの部門で優秀だったチームが表彰されました。
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元気があり、個性溢れるプレゼンテーションをやりきってのこの結果には納得です!プレゼンテーション能力は、社会に出てから必ず求められる能力です。今日の日を胸にこれからの未来でも類稀ない才能を存分に発揮して、活躍してほしいと願っています。
今回生徒のプレゼンテーションを聴いて、各チームでこれ程までに発表内容に違いが出るものなのかと驚かされました。どのチームをとっても、企画にもプレゼンテーションにも個性が溢れていました。
オリジナルのワードを説明しようと寸劇を取り入れたり、あるいはパッケージ案、商品案を実際にカタチにして手に取ってもらいイメージしやすくしたりと、各チームが手法を凝らしてプレゼンテーションを行っていました。
 
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発表前まではどこか「中学生の発表」と思っていたところが、ひとたびプレゼンテーションを聞けば強く引き付けられて聴き入ってしまいました。彼らの発想はまだ発展途上でも、1つエッセンスを加えれば、たちまち化学反応を起こすんじゃないかとさえ思える程豊かで、ユニークでした。
先生や担当者に積極的に働きかけ、より良い企画へと昇華していくこと。大勢の聴衆を惹き付けるために、創意工夫を凝らしたプレゼンテーションをすること。まさにポジティブに、アグレッシブに仕事をする社会人としての彼らを見た気がします。それぞれの生徒が小気味良いステップを踏んで駆け上がっていくのを実感できて、私まで嬉しくなりました。
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普段の授業ではなかなか得られない貴重な体験を通して、飛躍的に成長する生徒たちの姿がそこにはありました。
さて、次はどんなプロジェクトを一緒にやっていきましょうか?
成立学園とRikejoのチャレンジはまだまだ続きます!