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理系女子が好きなもの・わくするものについて紹介する企画、前回の公開臨海実習に続き、今回は「最新テクノロジーとAI」について理系女子大生コミュニティ凛のななかがご紹介します!

突然なのですが、私は今AIに関する資格(E資格)取得に向け、頑張っています。

AI技術に必要なディープラーニングの理論を理解し、プログラミングを実装する能力や知識を試される資格です。

そこで今回は巷でよく聞くAI機械学習ディープラーニング(深層学習)の区別について簡単に説明していきます。

AIとは?

まず、AIとは、人工知能(Artificial Intelligence)の略で、簡単に言うと人間と同じように考え、行動するものです。

大きく分けて二種類あります。

一つ目は特化型人工知能です。

こちらは一つのことに特化したAIのことです。

たとえば画像認識、音声認識(Siriなど)、自動運転、最近注目されている囲碁AI・将棋AIなどがあります。

二つ目は汎用人工知能です。

いわゆるドラえもんのように様々なことができる知能です。

有名なものだとペッパーくんがいます。

次に機械学習とは、特化型人工知能のカテゴリーの一つで、人間が入力したデータから特徴や規則を学習し、判断や予測を行うテクノロジーのことです。

そしてディープラーニングとは、機械学習の一種で、機械学習より多くのデータを用いて、人間の指示がなくても自動で学習していくテクノロジーのことです。

すなわち、機械学習やディープラーニングの技術を用いて、AIを発達させているわけです。

分かりにくい単語ではありますが、少しはご理解いただけたでしょうか?

とはいえ、私の専攻は応用化学なので、大学ではプログラミングの授業はありません。

展覧会がきっかけでAIの勉強を始めることに……

では、なぜAIの勉強を始めたのか?

その理由の一つが昨年の冬から春にかけて森美術館で行われていた、「未来と芸術展~AI、ロボット、都市、生命ー人は明日どう生きるのか」という展覧会です。

この展覧会では、AIを中心としたテクノロジーの変化に対して、都市や建築、ライフスタイル、身体、社会がどのように変化していくのか、アートを通して学ぶことができます。

そこで私は、AIの勉強は今後の自分の活動の幅を広げるために必要なものだと感じました。

また、AIのみならず、最新テクノロジーについてもっと意識をもつべきだと感じました。

皆さんにも少しでもAIやテクノロジーに興味を持っていただけるよう、興味深かった作品を3つ紹介していきます!

まさかの、アレの広告……⁉

まず一つ目は、長谷川愛さんの《ポップローチ》という作品です。

おいしくかわいく機能的なゴキブリを」をコンセプトにした、もし食用ゴキブリが発売されたら?という架空の広告です。

味もエナジーバナナ、リラックスミントなど、若者受けを狙っているそうです。

ええ、ゴキブリ⁉と思ってしまいますが、食糧不足を解決するために、現在昆虫食が広まりつつあります。

特にゴキブリはタンパク質が豊富で、未来のスーパーフード候補だそうです。

近い将来実現されそうなので、今から覚悟を決めておこうと思った作品でした。

二つ目は、ダン・K・チェンさんの末期医療ロボットです。

超高齢社会単身世帯の増加などから、孤独死が社会問題となっています。

一人で死にたくはないけど、看取ってくれる人はいない、そんな時に少しでも死への恐怖を和らげ、安らかに死ぬことが出来るロボットになっています。

身体の状態を見ながら、腕をさすり、優しい言葉をかけてくれます。

もちろん誰か看取ってくれる人がいることが最適だと思いますが、現実的な解決策の一つとして私は気軽に利用できるようになればいいなと思いました。

綺麗な夕焼けの写真! でも実は……

三つめは、メモ・アクテンさんの《深い瞑想》です。

とっても綺麗な景色ですよね。

かなりの時間眺めてしまいました。

ですが、お気づきになられた方はいらっしゃるでしょうか?

実は巨大スクリーンに映し出されている夕焼けの写真は実在していません。

写真共有サイトFickerの写真を機械学習させ、その学習に基づいて、AIが生成したものなんです。

ビッグデータと呼ばれる膨大なデータを用いて学習させることで、人間が見たことのない景色を生み出しています。

もはやAIが作り出した景色と本物の景色は区別をつけることが出来ません。

 

ここまで三作品を紹介させていただきました。

この展覧会で、

AIでこんなことできるんだ!

未来はどんなことができるんだろう?

とわくわくすると同時に、

AIに支配されるSFの世界がやってくるのではないか?

行き過ぎた便利な社会は人間をだめにするのではないか?

と少し不安にもなりました。

新しい科学技術というのは使い方を間違えば、取り返しのつかないことになります。

だからこそ倫理観を高め、科学技術と向き合っていくことが大事なのだなと改めて気づかされました。

人としてどうあるべきか、今一度考えさせられた素敵な展覧会でした。

少しでもAIと最新テクノロジーに興味を持っていただけたら幸いです。

以上、ななかがお送りしました~!

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