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*トラックの背骨にあたるフレームを設計しています

コンビニや宅配便のトラックに使われている小型(2トン)商用トラック「エルフ」のフレーム設計をしています。
 
トラックを人の体にたとえるとフレームは背骨にあたります。
 
外からはちらっとしか見えませんが、トラックの下のほうにある細長い鉄骨のようなものです。上から見るとはしごのような形をしており、エンジン、トランスミッション、タイヤといったすべての部品が設置されています。
 
 
 

*「軽く、強く、安く」

フレームの設計で大切なのは「軽く、強く、安く」ということ。燃費をよくしたり、荷物を多く積めるようになるべく軽く設計します。
 
そして部品の置き場所、材質などを各担当者からヒアリングしながら、荷物が積みやすく、工場で製造しやすいフレームにしていきます。
 
安全性も重要です。万一、大きな衝撃があった場合、フレームが適切につぶれるように設計しておかないと、運転手が危険になります。一方、大事な荷物が損傷しないように、後方はフレームの強度を高めます。
 
普段はパソコンでフレームの強度をシミュレーションしていますが、走行テストの試乗車に同乗することも。実際に肌で感じた衝撃や試験結果のデータを参考にしながら設計に反映していきます。
 
円高の影響で材料の輸入コストがあがった場合、より安い別の材料や部品を使うことも検討します。
 
 
 

*フレームの奥深い世界にはまっています!

もともと算数や数学が好きでした。高校生の時に「物理ができるとジェットコースターが設計できる」という先生の言葉で物理に興味を持ちましたが、「物理学科よりは就職に役立つのでは」と思い、機械工学科に進学。趣味で中型二輪車に乗っていたので、二輪車や大型車の運転支援システムの研究を選びました。
 
その流れでこの業界に就職しましたが、入社後の業務研修で初めてフレームの存在とその大切さを知りました。
 
今ではフレームの奥深い世界にはまっています。
 
いつか今までにない新しいフレームを設計してみたいです。
 

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( icon-pencil =十倉和美  icon-camera =神谷美寛)