img1

*自分が手掛けた製品が店頭に並ぶってやっぱりうれしい!

小学生のころから、トイレの洗剤に「まぜるな危険」と書いてあるのが気になっていたんです(笑)。学校の授業で、その危険の仕組みが酸塩基反応という化学反応だと知って、化学に興味がわきました。
「世の中にあふれているすべてのものが、化学をベースにつくられている。すごく面白い!」と思ったんです。
そして迷うことなく化学一筋で大学院まで進み、卒業するころには「モノづくりをしているメーカーで働きたい」と思うようになっていました。ひとつだけ迷ったのは、材料メーカーと最終製品メーカーのどちらがいいか。最終的には、自分の会社がつくった製品が店頭に並ぶというのが魅力に感じ、今の会社へ。
当時ブラザー工業が、目の前に映像を映し出すメガネ型のディスプレイの開発をしていて、それにも興味をひかれました。

*インクジェットプリンターのインク噴出口の材料や部品を開発する仕事

私は入社以来、インクジェットプリンターのインク噴出口の材料や部品の開発をしていました。
具体的には、プリンターの命ともいえる「プリントヘッド」の耐久性をあげるためのヘッドの素材にどのようなものを使うのがよいかを調べる仕事です。素材としての耐久性は目に見えにくいので、実験データから現象や耐久時間を予測します。
仮説を立てて実験をし、思い通りの結果が出たときや原因がわかったときは、とてもうれしいですね。

*「何を面白いと感じるか」を大切に!

実は今、私は新規事業に着手したところで、ワクワクしています!
みなさんも、学問という分野にとらわれ過ぎず「何を面白いと感じるか」を大切にしてください。
やりながら面白いかどうかがわかってくることもありますから、ぜひいろんなことを経験してみてくださいね!
(文=峯田亜季 写真=西木義和)