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リケジョからの質問

やりたいことが・・・

りんご
質問日:

2010.06.23

私は高校一年で、文理選択は理系を選ぶと決めています。
成績については先生にも文理どちらでも問題ないと言われ、特に悩むところはありません。

しかし、将来の仕事ということに焦点をあてると、医師、製造業など、とぼんやりはあるのですが、どれもいまひとつで、これがしたい!というものもありません。
したがってどの学部へ行きたいかもわかりませんし、この先どういうふうに進路を決めていくのかわからない状態です。

先輩方はどういったことで、学部を選んだのでしょうか?
また、それを決めたのはいつごろでしょうか?

先輩リケジョからの回答2 回答

こんにちは。私は大学は農学部で大学院で生命科学研究科の理学と農学半々くらいの研究室に進み、花の遺伝子の研究者を目指しています。

私が学部を選んだのは、高3になってからでした。しかも、理学部の生物か農学部というアバウトなもの。なぜかというと、興味を持っていたのが動物の行動と植物の遺伝子という生物の中でもかけ離れたものだったので、両方学べる下地(研究室)があって、かつ入学してからどちらも選べる所、という条件で探すと、理学部の場合も農学部の場合もあったからです。

私の場合は自分の好きなこと、興味のある事って何なんだろうと思ってとことん考えました。本を読んだりもしたし、授業や日常生活の中で心の琴線にひっかかるものを必死で探っていました。
もちろん、将来の職業の事も考えましたが、どうせ働くなら好きな事を仕事にしたいと思い『好きな事探し』をしていました。

りんごさんもまずは『好きな事探し』に力を注いでみてはどうでしょう?
知っているけれど魅力に気付いていなかった何かを発見するかもしれないし、これから面白い何かに出会うかもしれない。ちなみに私が植物の遺伝の魅力に出会ったのは中学2年(?)のメンデルの法則を習った時で、動物の行動に興味を持ったのは高校2年から家で文鳥を飼い始めたのがきっかけでした。

まだまだ時間はあるんだし、焦る事は無いけれど、心のアンテナをピンと張っていないと面白い事も見逃してしまいがちです。それはもったいない。
是非、一生懸命『これがしたい!』と思えるものを探してみて下さい。
きっと見つかるから。
お礼日時:

2010.06.30

学部を選んだのが高3というのを聞いて少し安心しました・・・。

おっしゃるとおり、まずは好きなことを探します!
ありがとうございました。

私も高1の春頃は、生物の勉強がしたいけど、建築も興味あるし、お医者さんにも憧れるけど、考古学もやってみたい…なんて欲張ったことを言って、面接で担任の先生を困らせていました(笑)
でも、高校の授業のシステム上、夏休みまでに的を絞らなくてはならなかったので、
徐々に、文系か理系か、物理選択か生物選択か、と天秤にかけていきました。
ぼんやりしているものでも、必要に迫られて天秤にかけたら選べると思います。
もちろん、選ぶときには、たくさん調べて、たくさん相談して、たくさん悩んでください。

学部の選び方は、何のために大学に行くかでも変わってきますよね。
大学を職業訓練校と捉える場合は、自分がやりたい仕事をまず決めて、それからその仕事に就けそうな大学、学部を選ぶでしょうし、
大学を学問をする場所と捉える場合は、やりたい仕事に関わらず、興味あることを勉強できそうな大学、学部を選んだらいいと思います。
近頃は前者の考え方がメジャーですが、もともと大学は学問をするためのところなので、
将来の仕事が決まってないと行けないところ、ではありません。
また、大学入学の時点でやりたい仕事が決まっていなくても、社会に出たいという意志を持って、大学生活の中できちんと勉強し努めて多くの人と関わっていけば、自然と道が開けてくると思いますよ。



参考までに「大学は学問をするための場所である派」だった私の、学部の選び方と決めた時期を書いておきます。

・高1
夏休みに、志望学部を決めてそれについて調べてくる、という宿題があったので、
受験雑誌や大学のパンフレットなど取り寄せて、
農学部と理学部について調べて、農学部に行きたいと思うようになったと記憶しています。

・高2
夏に読んだ本に感銘を受けて、大学に入ったらこういう勉強をしたい!と志望学科をほぼ決定しました。
その後は暇なときに大学のシラバスや研究室のホームページを読んで情報収集し、

・高3
春に、第一志望の研究室を決めました。

・大学1
第一志望の学科に入学しました。

・大学2
A社(仮)でこんな研究をしたい、という進路を思いつきました。

・大学3
大学院に進学する場合、どの研究室に入るかでどんな企業に就職できるかが決まってくるので、3年生(大学によっては2年生)での研究室選びが重要になります。
私は、「A社に近い研究室」と「研究分野がより興味深い研究室」を天秤にかけて、
研究分野がより興味深い方を選びました。

・修士~博士課程
大学院修士課程に入ってから、A社でインターンシップをする機会を得たけれど、ちょっと想像と違ったり、
他にも1年間のインターンシップで研究職を経験したけれど、やはり想像と違ったりで、
その他それまでの人生の色々な出来事を省みて、博士課程に進学しました。
博士課程は「博士号」という研究者としての国際資格のようなものを得るための課程です。
これを取得するには、基本的には大学で最短9年間(学部4年、修士課程2年、博士課程3年)勉強を続ける必要があります。

というわけで、目標が「具体的な仕事」ではなく「学問」である場合、このように大学にいる期間が長くなりがちです。
その辺りも考慮に入れつつ、いろいろ考えてみてください。
お礼日時:

2010.06.30

ご丁寧にありがとうございます!

大学は職業が決まっていないと入れないところ、ということばかり考えていたので助かりました!

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