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リケジョからの質問

薬の研究をしたい場合、大学はどの学科を目指すべきですか?また、工学部と理学部の違いを教えてください。

研究職志望者
質問日:

2023.04.02

次の4月から高校生になるものです。私は将来薬の研究をしたいなと考えています。理科が大好きで、その中でも化学が1番好きです。高校入学にあたって、進路希望調査が配布されました。私のように薬の研究をしたいと思っている場合、大学はどの学部にを目指すべきなのでしょうか?工学部と理学部、違いをネットで調べてのですが、いまいち分からなかったので、その点も教えていただけると幸いです。また、研究職に就くにあたり、女性よりも男性の方が有利であるという情報がありましたが、それは本当なのでしょうか?私は女性なので、その点も心配です。また、研究と開発は何が違うのかも教えてくでさい。長々と多くの質問を立て続けに書いてしまい、申し訳ありません。初歩的なことかもしれませんが、分かりやすく教えて下さると嬉しいです。

先輩リケジョからの回答2 回答

MmM
回答日:

2023.04.04

>将来薬の研究
素晴らしいです!そして「薬学部」が選択肢にないのが大変気になってお答えしています。工学部と理学部、違いは、目的とすることが、工学的応用(機械やシステムを創る)か、真理探究か、です(研究室・教授によって違いますが)。薬学部は、、、(私大の多くは薬剤師養成系なので誤解されがちです。けれど、少なくとも国立大薬では)「薬学研究者」まさに薬を創るための学問を指向しています。大学(正確に言えば集まっている教授)によって大きく違うけれど、化学も物理も(生物も)、創薬を意識した学問として、大抵の薬学部で応用されています。「研究職に就くにあたり、女性よりも男性の方が有利」?、いえいえ、適性(能力)があり会社に貢献できそうかどうか、が最も重要です。昔はTM社やT社が女性でも活躍しやすいなどと言われたりもし、今も差別的な会社もある可能性はありますが(そもそも若くて活躍できる時期に長く育休をとってしまう研究者は、男性でも活躍しづらいとは思う)なにより、熱意と適性(を磨くかどうか)、をダイジにしてアピールできるようであってほしいです。子供がいても活躍している女性はたくさんいます。薬関係での「開発」は、研究とは関係なく、臨床試験という、安全で効果があるかを調べるプロセスを指します。開発を請け負う会社(CRO)は給与もいいので私大薬などでは人気の就職先のようです。薬をいちから創る「研究」に興味があるなら、有名国立大の薬学部の大学院を出て製薬企業(海外も含む)に就職する、ことを狙って勉強にも(体力作り、仲間作りにも)励んでください。研究畑は厳しく、研究者として入っても、営業や開発の部門に異動することも多いようですが、いずれにせよ、製薬は、人の役に立つ実感も有り、やりがいの感じられる仕事だと思いますよ。
お礼日時:

2023.04.05

分かりやすく説明して下さり、本当にありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。研究職を目指して、現在私が目指せそうな国公立大学を探しています。やはり、研究者として入っても営業や開発に移動となることもあるんですね…私、「研究者になりたい‼️」って思って頑張ろうとしているのですが、興味のないところに移動となることが心配でしょうがないんです。ずっと営業ばかりとかではないことを願っているのですが、その点はどうなのでしょうか…?人によっては長い間営業などに回される方もいるのでしょうか?お礼の場でまた質問を投げかけてしまって、申し訳ありません。もしよろしければ、教えて下さると大変ありがたいです。

MmM
回答日:

2023.05.13

>興味のないところに移動となることが心配でしょうがない
について、私の個人的意見で、回答しますね。
「研究」に高い志望をもってがんばる「研究職志望者」さん、とてもステキだと思います。でも多分、研究職はアカデミア(研究所や大学)でも、企業でも、期待されているほど、「好き」だけで突き進めるような職業でもないように思います。天才数学者とかなら別でしょうけれど、アカデミアなら論文を書き人との折衝で研究費を取る、大学なら学生指導や学務、企業なら会社の方針でテーマが変わる、とか、やりたくないこと、好きではない業務、が、9割と考えた方がいいです。そしてそれはどんな職種でも同様だと思います。働くことは、はた(周囲)をラクにすること。自分がラクで楽しい、だけでは、お金はもらえません。お金持ちでずっと学生をしている、ような人もいますが、、、お金を得ることで自分の好みの生き方ができる自由も誇りも手に入るわけですし、自分の能力を世の中のために活かして対価を得ることも、とても大切なやりがいになると思います。そうかんがえると、「研究職志望者」さんが、今、やりたくないと思っている「営業」も「開発」も、やってみれば自分にあっている可能性もあるし、そもそも会社は、その人がもっとも活躍できる人事をしているなと、よく思います(会社で研究職のまま50代になる人はレアだし、生物や化学の土方系では実際、体力的にも難)。未来のことは分かりません。鳥の目で広く世の中を見て、虫の目で目の前の課題を複眼的にとらえてこなし、魚の目で世の中の流れも感じ取って、「現在進行形の自分」を、しなやかに都度愉しみながら、生きていってほしいと思います。

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