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リケジョからの質問

研究職について

ホノカ
質問日:

2019.06.23

私は今高校3年生です。
素粒子物理学が好きなので、将来その分野の研究者になりたいと思い、名古屋大学理学部を目指して勉強しています。
できれば、博士号を取得して大学での研究者になりたいと思っているのですが、
よく研究職についてネットで調べると、「研究者になれる人数は限られていて、博士号を持っていても研究者になれず生活が困難になる人がいる」「大学院卒業後の一般企業への就職は新卒と比べて難しい」「研究職は収入が少ない」というような情報を目にしたりするので、この進路で将来しっかり食べていけるのか不安になります。
また、私の家はあまり裕福ではなく奨学金制度を利用しようと思っているのですが、もし研究者になることができた場合自分の生活を維持しつつしっかり返済できるのか不安です。
ネットでの情報は何が正しいか判断するのが難しいので、研究職についての本当の情報が知りたいのです。
一般的な企業に就職する人と比べて女性研究者の収入はどのくらいなのか、女性と男性の収入に格差はあるのか、研究職でしっかりと食べていけるのかなど、その他進路を決める上で今知っておいた方がよいであろう、経済的な面での女性研究者の現状を教えて頂けないでしょうか🙇‍♀️

先輩リケジョからの回答2 回答

みぁ
回答日:

2019.06.24

ホノカさんこんにちは☀
研究者は確かになかなか厳しい職業です。ネットの情報は大方あっていますよ(笑)
って言ってもいまいち信ぴょう性がないかもしれませんので、私&私のまわりの人のことでお話ししますね。

まず私自身は非常に運がよくて、自分で言うのもなんですが、どちらかというと勝ち組の研究者になると思います。それは20代である程度安定したポストに就けたからです。27歳で学位を取って学生を卒業し(ストレートで行くとこの年齢)、そこから数年非常勤のポスドクをやり、今現在大学教員をしています。
奨学金も借りていましたが、大学教員になって、安定的な収入を得られたことから繰り上げ返済し、今現在は完済しています。今のところ経済的な不安はなく、目下、次の安定的なポストに就けるかどうかが課題となっています。
というのも、現在の身分では任期があるからです。研究者という職種はほとんどが任期付きです(このあたりはネットでも見たかもしれませんが)。いわゆる教授や准教授等のお偉い研究者の身分までいかないと、自分の身分は○○年という任期がついた状態です。今の私は5年と少々長いですが、ほとんどが2,3年というスパンです。なので、常に次の職を探しながらの研究になってきます。

私の周りでもやはり未だに2,3年の任期付きの研究員にしかなれない人も何人もいます。そもそもまず、27歳まで学生の身分です(これはストレートに行っててなので、浪人していたり、3年で学位が取れなかったりするともっと年上)。そこからようやく給料が発生する研究職に就けても、初任給は微々たるものです。さらに研究者は場所を選んでられません。ポストがある場所に行かないと職がありませんから。そうなるとその都度引っ越し代もかかり、まともに貯金もできません。地方の研究職だと車も必要になってきますしね。。。
そういう状態になるとわかっていて、やはり研究者に!っとなる人もいましたが、やはり嫌だと思って企業に就職していった人もいます。ただ、その人たちはいわゆる“大学院新卒”とは少々異なりますから、どちらかというと、半官半民の企業が多いですね。

あとよく私のまわりで話していたのは、その研究職の福利厚生です。そんなの別に・・・っと思われるかもしれませんが、意外と重要です。というのも、そこそこ給料が高い職に就けても、福利厚生がついていなければ、国民年金・国民健康保険等を自分で支払うことになってきます。当然その分お金は減ります。この手続きも面倒くさいです。通常企業に勤めていたら受けられるであろう恩恵を一切受けることなく、税金だけはいっちょ前に取られていく状態です。

現在研究者として働いている人たちは、ほとんどがこのような状況でもやはり研究をしたいからやっている人たちです。これは男女問わずです。特に男性だから女性だからというような世界ではありません。基本的に実力主義ですから。
皆さん不安定な身分のなかでも、カツカツの生活状況でも、研究が楽しくてやっています。むしろそういう精神がなければ続きません。
ホノカさんが今後どのような選択をしていくかわかりませんが、研究者の世界は厳しく楽しいことは心にとどめておいていただけるとうれしいです。
ネットの一意見として(笑)
お礼日時:

2019.06.24

詳しく教えていただきありがとうございます…!今思えばここもネットでしたが😅実際に研究職に就いている方からお話が聞けてとてもありがたかったです。なるほど、福利厚生などについては考えてみたことがありませんでした。色々と調べたり今お話を伺ってみて、研究職はやはり大変そうだなと思いましたが、同時に厳しい世界で自分の好きなことを追究し続けている研究者の方々はすごいなと改めて感じました…。そのような厳しい世界だと知った上で今は研究者になりたいという気持ちが強いので、なれることを目指してまずは大学受験を頑張ろうと思います。ありがとうございました🙇‍♀️

あやめなっち
回答日:

2019.07.27

名大の卒業生です。
理学部で素粒子勉強していたサークル仲間が何人かいましたよ!
同期は博士に進学しました。

大学柄か、文理関係なく、博士に進むと人が沢山いました。
ただ、卒業してから15年、男女共に、彼らの中でいまだに大学で研究している人は、皆さん収入がしっかりした方と結婚されています。
学校の先生、国家公務員、看護師などなど。
何とかお金の心配がなく、夢を追いかけられる環境です。
(似た感じで、音楽系に進んだ方々も、同様です)
やはり生きて行くにはお金が必要で、手っ取り早いのは稼いでくれるパートナーの存在なんだな…と思います。

名大なら、男性が多いので、サークル等で彼氏を作ることは容易だったと感じます。
勿論、皆さん好きな方と結婚されてます。そこに打算はなかったはずで、結果論ですが、現実そうなるのかなと。
むしろ、名大卒なら、安定した収入が得られる仕事につけるから、結婚相手が誰であれ、そこは保証されやすいという事かもしれません。

勿論バリバリ一人で研究職で頑張ってる人もいます。今では東大で先生をしている子もいます。
収入は、研究結果によるので、女でも結果が出せたら貰えます。ただ、単に進学率が低いので、どうしても男性が貰ってる様に見えると思います。

奨学金ですが、私が学生の頃の話で、今もかは分かりませんが、基礎系分野の学生を対象にした、返済不要の院生(主に博士)への奨学金がありました。勿論審査がありますが、比較的容易に取得されていたイメージがあります。学歴フィルターが有ったのかもしれません。
ただこちらも色々あるみたいなので、「学振 給付」「学振 奨学金」などで検索してみてください。

ちなみに、素粒子では有りませんが、名大理学部の博士課程で天文系の研究をしていた方が、5年ほど前に、三菱重工のインターンシップに参加されていました。
研究分野によるかもしれませんが、就職は無理では無いです。
少しでも手札を増やすのであれば、学部時代に教職取得は必須です。これで助かった友達が何人もいます。

また、低学年時は夏休みや春休みなど、長期休みにバイトを沢山入れれば、そこそこ学費の足しになるかと思います。
家庭教師や塾講師がメジャーですが、短期で稼ぐなら単発バイト。私もよくしてました。

最後に、名大の理学部は特殊で、2年生進級時に学科に分かれるのではないでしょうか。テストの点が悪いと、行きたい学科に行けない可能性があります。
私のいとこは推薦で入ったのに、恋愛にうつつを抜かして点数が悪く、希望学科に行けませんでした。
入ってからも、気を抜かずに頑張って頂きたいです。

まずは頑張って勉強してください。大学進学後、やっぱり就職したいとなるかもですしね。
楽しいキャンパスライフが迎えられます様に。
お礼日時:

2019.07.30

また違った視点からのお話をありがとうございます!自分で調べるだけではわからなかったことが沢山知れて本当にありがたいです。教員免許はやはり取っておいた方がいいのですね。自分のやりたいことを優先して進路を決めていくことに少し不安を覚えていましたが、博士課程に進学された方々がさまざまな場所で活躍されていることを知り安心したので、今は将来のことを考えすきず全力で勉強を頑張ろうと思います。ありがとうございました🙇‍♀️

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