リケジョからの質問
求められる資質

M・A・M
質問日:
2010.11.10
私は研究者になりたいと思っています
ですが…
本当に向いているのか
仕事は見つかるのか
などいろいろ不安もあって
もちろんやる気はあるのですが
ほかに研究者に求められる資質
向いている性格
知っておくべきことなど
少しでも補えるなら努力したいので
教えてほしいです(>人<)
よろしくお願いします
ですが…
本当に向いているのか
仕事は見つかるのか
などいろいろ不安もあって
もちろんやる気はあるのですが
ほかに研究者に求められる資質
向いている性格
知っておくべきことなど
少しでも補えるなら努力したいので
教えてほしいです(>人<)
よろしくお願いします
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先輩リケジョからの回答2 回答
ノア(京都大学大学院医学専攻)
回答日:
2010.11.13
初めまして☆のあと申します。
研究者といっても、
企業なのか、研究所なのか、アカデミック(大学)なのか
またアカデミックでも、基礎系なのか臨床系なのかで
研究を進めていく姿勢や立場がいろいろあります。
共通な点は、どこも世界の最前線の研究をしていることです。
教授やチーフの下で研究していても、
検証方法の実験の組立て方や手技は指導いただけますが、
不思議なエラーや、新発見の現象については
誰も答えを知らなく、
また研究に値するほどの発見か否かもわからないので、
「研究」そのものを指導してくれる方は基本おりません。
本当に再現性のあるものなのか、事実であるのか、
エラーではないか、人為的なものでないか等、
全て自分自身で多方面から検証、検討し、
客観的にみても確実な事象であることを確認しなければなりません。
出たデータに関しては常に自分で自信が持てるように、
実験手技は100%の仕上がりが最低条件です。
自分の出したデータに基本自分以外味方はいないと思ってくださいw
孤独な戦いですが、データに思い込みや希望観測が入ってしまうと
自分自身の研究自体が大間違いな方向に進み、多大な時間と研究費を費やし
気づいたら歳だけとって、結局成果が出なかった。。
なーんてことにもなりかねません。
自分にも、他者にも納得のいく、信頼性のあるデータと解釈、説明力が大切です。
アカデミックでは、さらにその研究がどのような意味のある現象なのか、
持論をもち、学問の中または研究においてどのような位置づけであるのかを
考えながら、次の研究に発展させ、繋げていく、、というのが研究です。
意味のあるものと賞賛・賛同されなければ、研究費がつかないのです。
企業では、会社が企画する内容に合わせなければならなく
10数年血管について研究していたのが、
突然、明日から骨を研究してね☆と部門を変えられたりします。
しかし、アカデミックとはまた違う最前線の研究に携われます。
一番市場に近い仕事場なので成果を実感できると思います。
就職に関してですが、
企業の研究職は修士過程修了(マスター)まででしたら、
就職率はかなりよいです。
大学のネームバリューよりは、教授のネームバリューです。
(所属する研究室の教授がもつ斡旋先もありますし、
企業側から「是非お弟子さんをご推薦いただきたくっ」と
教授のもとに来られるところは多々あります。)
企業側もマスター(24歳くらい)なら年齢的に活気があって、扱いやすいようです。
もちろん、マスター内に立派な論文を仕上げていたら、無敵です!w
恐ろしいのは、企業の就職活動はマスター1年の秋から始まります。
なので、他大学に進学した方は研究室になじんでやっと実験し始めたくらいでも
就職面接では自分の研究内容について
10~30分スライドで説明しなければなりません。
ほとんど、就いている教授の研究についての紹介で終わると思いますw
計画的な研究生活を。
むしろ博士に進学すると研究がコア過ぎて、
企業が欲する研究に沿わなければ、就職先を見つけるのはかなり難しいです。
また、ポスドクや研究員の人件費は研究費から出ており、
仕分けにより研究費が削減されたことにより、
論文発表や成果が芳しくない研究室では
現在いる研究員自体が職を降ろされているのも事実です。
以前まで大学の教授以外は博士の学位が実は必要なくとも
ポストに就けたのですが、
現在助手に就くだけでも博士の学位は必要な最低条件となっています。
向いているだろうなという性格は
・知ること、追求すること、解き明かすことに悦びを感じる方、
・自己管理ができる方、
・priorityの付け方がわかっている方
・私情を一切断ち切り、客観視・判断できる方は
合っているかもと思いますが、どんな方でもいいと思います。
ただ、上記の4つに加え、
・ディスカッションすることに苦痛を感じる方は
厳しいかもしれません。毎日ディスカッションです。
マスターまでは進学されて問題ないと思います。
寧ろ、4年制卒よりも就職は有利ですし、
どこの分野でも、多くの研究職の採用条件はマスター以上です。
ご参考までに☆
研究者になりたい気持ちをお忘れなく♪がんばってください
研究者といっても、
企業なのか、研究所なのか、アカデミック(大学)なのか
またアカデミックでも、基礎系なのか臨床系なのかで
研究を進めていく姿勢や立場がいろいろあります。
共通な点は、どこも世界の最前線の研究をしていることです。
教授やチーフの下で研究していても、
検証方法の実験の組立て方や手技は指導いただけますが、
不思議なエラーや、新発見の現象については
誰も答えを知らなく、
また研究に値するほどの発見か否かもわからないので、
「研究」そのものを指導してくれる方は基本おりません。
本当に再現性のあるものなのか、事実であるのか、
エラーではないか、人為的なものでないか等、
全て自分自身で多方面から検証、検討し、
客観的にみても確実な事象であることを確認しなければなりません。
出たデータに関しては常に自分で自信が持てるように、
実験手技は100%の仕上がりが最低条件です。
自分の出したデータに基本自分以外味方はいないと思ってくださいw
孤独な戦いですが、データに思い込みや希望観測が入ってしまうと
自分自身の研究自体が大間違いな方向に進み、多大な時間と研究費を費やし
気づいたら歳だけとって、結局成果が出なかった。。
なーんてことにもなりかねません。
自分にも、他者にも納得のいく、信頼性のあるデータと解釈、説明力が大切です。
アカデミックでは、さらにその研究がどのような意味のある現象なのか、
持論をもち、学問の中または研究においてどのような位置づけであるのかを
考えながら、次の研究に発展させ、繋げていく、、というのが研究です。
意味のあるものと賞賛・賛同されなければ、研究費がつかないのです。
企業では、会社が企画する内容に合わせなければならなく
10数年血管について研究していたのが、
突然、明日から骨を研究してね☆と部門を変えられたりします。
しかし、アカデミックとはまた違う最前線の研究に携われます。
一番市場に近い仕事場なので成果を実感できると思います。
就職に関してですが、
企業の研究職は修士過程修了(マスター)まででしたら、
就職率はかなりよいです。
大学のネームバリューよりは、教授のネームバリューです。
(所属する研究室の教授がもつ斡旋先もありますし、
企業側から「是非お弟子さんをご推薦いただきたくっ」と
教授のもとに来られるところは多々あります。)
企業側もマスター(24歳くらい)なら年齢的に活気があって、扱いやすいようです。
もちろん、マスター内に立派な論文を仕上げていたら、無敵です!w
恐ろしいのは、企業の就職活動はマスター1年の秋から始まります。
なので、他大学に進学した方は研究室になじんでやっと実験し始めたくらいでも
就職面接では自分の研究内容について
10~30分スライドで説明しなければなりません。
ほとんど、就いている教授の研究についての紹介で終わると思いますw
計画的な研究生活を。
むしろ博士に進学すると研究がコア過ぎて、
企業が欲する研究に沿わなければ、就職先を見つけるのはかなり難しいです。
また、ポスドクや研究員の人件費は研究費から出ており、
仕分けにより研究費が削減されたことにより、
論文発表や成果が芳しくない研究室では
現在いる研究員自体が職を降ろされているのも事実です。
以前まで大学の教授以外は博士の学位が実は必要なくとも
ポストに就けたのですが、
現在助手に就くだけでも博士の学位は必要な最低条件となっています。
向いているだろうなという性格は
・知ること、追求すること、解き明かすことに悦びを感じる方、
・自己管理ができる方、
・priorityの付け方がわかっている方
・私情を一切断ち切り、客観視・判断できる方は
合っているかもと思いますが、どんな方でもいいと思います。
ただ、上記の4つに加え、
・ディスカッションすることに苦痛を感じる方は
厳しいかもしれません。毎日ディスカッションです。
マスターまでは進学されて問題ないと思います。
寧ろ、4年制卒よりも就職は有利ですし、
どこの分野でも、多くの研究職の採用条件はマスター以上です。
ご参考までに☆
研究者になりたい気持ちをお忘れなく♪がんばってください
どくとるあん(環境装置メーカー,東京農工大学院物質生物工学専攻卒)
回答日:
2010.11.18
こんにちは。
ノアさんの書かれているように、あくなき探究心をもち、それを持続できること、そして何があっても決してあきらめずに挑戦し続けられる強い意思をもてること、が必要と思います。情熱を持ち続けることができること、と言ってもいいですね。
私は大学院で博士号を取得して企業に就職、開発部門で10年ほど製品開発を担いました。現在は研究・開発とはまったく異なる経営部門におりますが、大学院~企業の開発部門での経験は今の仕事に生きています。つまり、研究・開発において自己の専門、学術的な側面を深めるだけでなく、思考や精神面、人間関係の構築といった、一見「研究」とは関係のないスキルを磨けたからと思っています。
大学や研究機関での研究職でも、企業でも、基本は同じ。
自分を信じ、でも過信することなく冷静に(実験)結果を検証し、論理的な説明を見出すことのできる人に、是非なってください。
そうすれば、どのような職についてもあなたをささえてくれる人に出会え、自ずとあなたの評価は高くなり、あなたのやりたいことを実現できる、実り多い人生を送れると思います。
ノアさんの書かれているように、あくなき探究心をもち、それを持続できること、そして何があっても決してあきらめずに挑戦し続けられる強い意思をもてること、が必要と思います。情熱を持ち続けることができること、と言ってもいいですね。
私は大学院で博士号を取得して企業に就職、開発部門で10年ほど製品開発を担いました。現在は研究・開発とはまったく異なる経営部門におりますが、大学院~企業の開発部門での経験は今の仕事に生きています。つまり、研究・開発において自己の専門、学術的な側面を深めるだけでなく、思考や精神面、人間関係の構築といった、一見「研究」とは関係のないスキルを磨けたからと思っています。
大学や研究機関での研究職でも、企業でも、基本は同じ。
自分を信じ、でも過信することなく冷静に(実験)結果を検証し、論理的な説明を見出すことのできる人に、是非なってください。
そうすれば、どのような職についてもあなたをささえてくれる人に出会え、自ずとあなたの評価は高くなり、あなたのやりたいことを実現できる、実り多い人生を送れると思います。
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