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リケジョからの質問

産婦人科医の厳しさ

つぼきお
質問日:

2013.03.03

将来は子供もほしいと思います。
子育てと仕事を両立できるものか、疑問です。

医学部を目指す人たちは強い思いがあり、並大抵でない努力をしていると思うので、
こんなことで悩んでる自分は甘いと思いますし、子育て云々言っている時点で、覚悟が足りないとも思います。

好きな人と結婚して子供を生んで、という未来を望むなら、薬学部を目指すべきなのかなとも思います。

実際に産婦人科医をされている方、現場の厳しさなど率直に教えてください。
他の方も、アドバイスをいただけるとうれしいです。お願いします。

先輩リケジョからの回答1 回答

Rikejo事務局
回答日:

2013.03.06

つぼきおさん

こんにちは! 事務局です。質問ありがとうございます。
命をつなぐ産婦人科の仕事って本当に素敵です!

先輩リケジョの方に産婦人科医の方はいらっしゃらなかったのですが、昨年行ったイベントのリケジョブセミナーでご講演してくださったY先生から、ご回答を頂きましたので、転記しますね。

色々思うことはあるでしょうが、ぜひぜひ、頑張ってくださいね!

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好きこそ物の上手なれ、という言葉があります。
中国の論語にも、その仕事が上手に出来る人であってもその仕事が好きな人にはかなわない、と書いてあります。
好きなことならどんなに辛くても、一踏ん張り出来ます。
将来、一生楽しく働いて行こうと思ったら、やはりこの「好き」という部分があるかどうかが、支えになります。
そういう意味で、生命の誕生という奇跡に関心がある人は、それだけで、産婦人科医に向いている、といえます。特に、将来家庭を持ちたい、子供も欲しい、という人にはピッタリです。

医学部の入学試験では、数学が苦手でも他の科目で挽回できる傾斜配点となっている大学がたくさんあります。それは、人間味のある、感受性の良い人に医師になって欲しい、という、医療分野のニーズを示しています。

産婦人科医は、激務であるところとそうでないところがあります。女性が働きやすい環境を整えている病院であれば、妊娠や出産、子育て中のママドクターに対する配慮があります。
また、医師の仕事には、患者さんを治すこと以外にも、医師を育てる仕事、どうやったら良い治療が出来るのか調べ研究する仕事、地域の中で生活支援をする仕事、本を書く仕事など、色々あります。子育てや家族との時間を優先するためにずっと病院に張り付いていることが難しくなったら、他の働き方に変えることができます。研究者、教育者、行政医師も、社会から必要とされている人材で、間接的に多くの人々の命を守ります。例えばあなたが医学生にお産の方法をトレーニングすることで、その教えが出産時の危険を回避し、無事に新しい命を産み出すことにつながります。
医師免許さえ持っていれば、これら様々な働き方の間を行ったり来たり出来ますし、お産の現場に戻りたければ、子どもが巣立ったあとに思う存分働くことも出来ます。

今は不況で、就職するのも大変です。こんな時だからこそ、人が少ない職業に着き、希少価値を手にいれてみるのもいいかもしれません。医師は、稼ぎと喜びが両立して、そして子どもを産めば産むほど価値が上がり、賞賛される職業って、ほかにないんじゃないでしょうか?

私には子どもが四人います。子どもを産んで改めて、産婦人科医って素晴らしい職業だなぁ、と思いました。女性の産婦人科医が求められている今、あなたが医学部を卒業する頃にはもっともっと重宝がられるようになることでしょう。女性でも大事にされ、強力な資格を得、辞めずに続けられる職業として、産婦人科医はお勧めです。受験勉強中、医学部から薬学部へ、あるいは医師から看護師や助産師へと楽な方にギアチェンジすることは出来ますが、不安でいっぱいの中、なかなか難易度を上げることは出来ないものです。

現実の厳しさをご質問されましたが、大学受験の時には、損得やメリット・デメリットではなく、自分のワクワク感、興味、情熱を注げるかどうかで進路を決められると、その後の受験勉強も頑張れるのではないかなと思います。
応援しています!
お礼日時:

2013.03.06

丁寧なお返事ありがとうございました。

すごくすごく勇気づけられました。

優柔不断で、まだまだ悩みそうですが…
自分の気持ちに正直に行動してみたい、という
気持ちが強まりました。

一つ一つの言葉が胸に響きました。

本当にありがとうございました。

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