あけましておめでとうございます。

さて，私も高校生の時，というか，人生で今までずーーーっと，文系に興味を持ち続けている理系研究者です。
私の場合は理系に進学しました。高校生の時にやっぱり，文系の学科などにきょうみもあったし，実際文系教科の成績のほうがよかった口です。でも理系に進学しました。私の場合はとにかく一番近くで学べる中で，じぶんが一番興味があるところはどこか，ということで理系になりました。
文系の物事は結構趣味でカバーできる部分が多いので，今でも興味のあることはなんでもやってみるほうです。でも仕事は理系。研究をしています。

私のように，とにかくありとあらゆることに興味があるパターンは，まずじぶんのなかで，ここだけは譲れない，というポイントを絞って，それを固定して，手の届く範囲で進路を絞るのもアリだと思います。あとは，私の場合は特に周りの大人のアドバイスが参考になったというのもあります。周りの大人というのも，親とか先生以外の，たとえば小さいころから私を知っている近所の人の話にも耳を傾けました。そうすると，客観的な自分，というのが見えてきて意外な発見があったりします。
そうこうしていろいろな判断材料をそろえて吟味した結果，進学先が理系になったんです。

まず，なんでもいいので，とにかくここは譲れない，というポイント，趣味でできる範囲の認識を確かにしてみましょう。

はじめまして、製薬会社勤務のロイスと申します。
理系進学して理系出身者がほとんどの会社に勤務していますが、
最も得意で点が取れたのは社会科だった私の体験談をお話しますね。

理系進学を決めたのは中学生だったと記憶しています、
私はいま３３才なので、もう２０年近くも前の話になります。
バブルが崩壊して、今に続く平成不況の始まりの頃です。

きっかけは、父（職業：タンカーの船長）を見ていてなんとなく・・・という感じで
決め手は、父の「文系じゃ食えないぞ」の一言でした。

父が「文系じゃ食えないぞ」と私に言ったのは、それなりの理由があります。
バブル崩壊前のプラザ合意をきっかけに、海運業界全体でリストラを行っていたからです。
そして父はリストラの担当者でした。

老朽化したタンカーはすべて海外に売却、
人件費抑制の為にフィリピン人を雇い入れる、
日本人船員には「英語必須の管理職になるか、退職金か」の２択を迫りました。

リストラは、世の中の数ある仕事の中でも辛い仕事です。
バブル崩壊でさらなるリストラを行っていた中での、父の一言でした。

そんな父との会話から月日がたち、私は理系を選択して良かったと思っています。
「文系じゃ食えないぞ」
確かに、専門知識も技術も無いとこれからの時代はさらに厳しくなるでしょう。
逆に言えば、学生時代に実験やレポートで苦労した分だけ
未来への投資を行っていたとも言えます。

学生生活は実験が超楽しかったし、旦那とも出会えたし、
とりあえず食べるには困らない職歴を身につけられたので
あの時のアドバイスが生きているんだな・・と思いました。

かつて父がやっていた事が
「グローバル化」と呼ばれるものであったり、「英語社内公用化」だったり
時代の先を行くものだったと、社会人になってから理解できました。

得意だった社会科はどうなったかというと、仕事ではなく日々の生活で生きてます。
分かりにくいと低視聴率だった昨年の大河ドラマも、
藤原摂関家について調べたことがあるので、楽しく見られましたし、
特に海外のニュースを見るときに役立ってます。
昨年の世界の出来事を振り返ってみると、どれもこれも教科書に載るであろう
そして更なる大きな出来事の始まりでなるであろう事ばかりです。

りょっさんは理系進学をお考えとのことですが、文系の素養を活用するときがいずれ訪れます。
出来れば歴史の勉強をしておいて欲しいです。

バブル崩壊とプラザ合意はりょっさんの記憶に無いと思うので
調べたり、両親にこの回答を見せて解説してもらって下さいね。