リケジョからの質問
大学選択

たけさん
質問日:
2012.11.19
こんにちは。広島の高校3年生です。
今、交換留学としてスイスに留学していて、留年して大学受験です。
もともと国際関係について興味があり、留学先にスイスを選んだ理由の一つでもありました。留学前の自分の考えは、国連の本部などで働くといった感じだったのですが、留学している間に、会議ばかりでなく、実際に途上国に行かなければわからないことがたくさんある、青年海外協力隊のように現地で、現地の人と一緒に働きたい。と思うようになりました。
農業、環境についてのテーマで、アジアの国で支援や問題解決に取り組みたいです。
今気になっている大学が、
高知大学農学部国際支援コース
愛媛大学農学部資源環境政策学
横浜市立大学国際都市学系グローバル協力コース
の三つです
大学のホームページをみたりしているのですが、いまいちどんな勉強ができるのか、どんな進路になるのか、その大学へ行って、アジアでの支援を職業としてやっていけるのかわかりません。
どの大学があっているのかや、それぞれの大学の進路や学習内容など教えていただきたいです。また、ほかにこのようなことが学べる大学があれば教えていただきたいです。
今、交換留学としてスイスに留学していて、留年して大学受験です。
もともと国際関係について興味があり、留学先にスイスを選んだ理由の一つでもありました。留学前の自分の考えは、国連の本部などで働くといった感じだったのですが、留学している間に、会議ばかりでなく、実際に途上国に行かなければわからないことがたくさんある、青年海外協力隊のように現地で、現地の人と一緒に働きたい。と思うようになりました。
農業、環境についてのテーマで、アジアの国で支援や問題解決に取り組みたいです。
今気になっている大学が、
高知大学農学部国際支援コース
愛媛大学農学部資源環境政策学
横浜市立大学国際都市学系グローバル協力コース
の三つです
大学のホームページをみたりしているのですが、いまいちどんな勉強ができるのか、どんな進路になるのか、その大学へ行って、アジアでの支援を職業としてやっていけるのかわかりません。
どの大学があっているのかや、それぞれの大学の進路や学習内容など教えていただきたいです。また、ほかにこのようなことが学べる大学があれば教えていただきたいです。
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先輩リケジョからの回答1 回答
Fuku(公的機関・土木職、宇都宮大学大学院農学研究科修了)
回答日:
2012.11.20
たけさんさん、はじめまして。
ご質問内容からでも、とても高い意識を感じられます。
ご質問に対する回答というよりも、私自身の経験を踏まえて意見という形で答えさせていただきます。
私も数年前まではたけさんさんと同じように考えていました。
とにかく現場で働きたいと。
現場に出たいという思いは今でも変わっていませんが、2010年に名古屋で開催された生物多様性条約締約国会議にオブザーバーとして参加し、生で会議を見たりしてから考えが変わりました。
「現場が一番よくわかっているのに、重要な物事ほど決定権があるのは上だ」ということ。
もちろん一番よいのは、現場をただ「知っている」ではなく、現場を「経験したことのある」人物が上になることです。しかし、そうもうまくはいっていないのが現状です。
ではどうすればよいか。
まず私自身は現場も大事ですが、決定権と同時に何かあれば責任も取らなければならない立場になりたいと考えました。ですので、技術職といえど結局はデスクワークのほうが多い官公庁関係を志望しました。
それと同時に、現場に出ている仲間とのつながりをより大事にしていこうと考えています。いわゆる「人脈」です。いいこと、悪いこと、遠慮なく意見をぶつけ合うことができる仲間をいつまでも持っていたいと思っています。
また、もし帰国後は日本での就職を考えていらっしゃるのであれば、残念ながら現時点では協力隊帰りの方の就職はかなり厳しいようです。
私も多分に漏れずですが、世の中に流されるがままに就職活動をしている学生よりも、経験値などはるかにすばらしいものを持っているであろうに、多くの企業はなぜか敬遠気味です。
実際私の友人では、就職できそうもなかったのでもう一回大学に入り直し、教職を取りました。先生として働きながら、協力隊での経験を還元していきたいと言っています。
挙げられた3大学については私は詳しくないので、ここでは控えさせていただきます。
ちなみに私のまわりで協力隊に派遣された人の中で、大学卒業後そのまま行った人はいませんでした。数年間住み込みで農業や酪農に従事したり、社会インフラ関連の会社に勤めたりと、しっかりと経験を積んでから行きました。
大学で学ぶことはほぼ基礎でしかなく、しかもほとんど座学です。
社会を支える一部としての、生きていくための(はやや言い過ぎかもしれませんが)という意識はどうしても欠けてしまいがちです。
そういった意識を養うためにも、一度社会には出ておいたほうがよいと思いますよ。
アジアでの支援という点で、ひとつの例として私が内定をいただいた官公庁を挙げます。
JICA等からの要請により専門の技術職員を派遣したり、逆にアジア圏を中心として、技術研修生を定期的に受け入れています。
これらを担当する職員は希望登録制です。一件の事業で担当する人数は多くないので、現場での指導、現場に残していくマニュアルの作成などなど、1人で様々な業務をこなさなくてはならないようです。
私もいずれは海外業務を担当したいと考えています。
WWFの会員誌やナショナルジオグラフィックなど、国際的な環境問題を取り扱っている雑誌を読んでみるのもよいかもしれません。また、それらの団体が開催するイベントなどに参加して、より現場に近いところで働いている方の生の声を聞いてみるのもよいでしょう。
長文になってしまい、すみません(> <)
少しでも参考になれば幸いです。
ご質問内容からでも、とても高い意識を感じられます。
ご質問に対する回答というよりも、私自身の経験を踏まえて意見という形で答えさせていただきます。
私も数年前まではたけさんさんと同じように考えていました。
とにかく現場で働きたいと。
現場に出たいという思いは今でも変わっていませんが、2010年に名古屋で開催された生物多様性条約締約国会議にオブザーバーとして参加し、生で会議を見たりしてから考えが変わりました。
「現場が一番よくわかっているのに、重要な物事ほど決定権があるのは上だ」ということ。
もちろん一番よいのは、現場をただ「知っている」ではなく、現場を「経験したことのある」人物が上になることです。しかし、そうもうまくはいっていないのが現状です。
ではどうすればよいか。
まず私自身は現場も大事ですが、決定権と同時に何かあれば責任も取らなければならない立場になりたいと考えました。ですので、技術職といえど結局はデスクワークのほうが多い官公庁関係を志望しました。
それと同時に、現場に出ている仲間とのつながりをより大事にしていこうと考えています。いわゆる「人脈」です。いいこと、悪いこと、遠慮なく意見をぶつけ合うことができる仲間をいつまでも持っていたいと思っています。
また、もし帰国後は日本での就職を考えていらっしゃるのであれば、残念ながら現時点では協力隊帰りの方の就職はかなり厳しいようです。
私も多分に漏れずですが、世の中に流されるがままに就職活動をしている学生よりも、経験値などはるかにすばらしいものを持っているであろうに、多くの企業はなぜか敬遠気味です。
実際私の友人では、就職できそうもなかったのでもう一回大学に入り直し、教職を取りました。先生として働きながら、協力隊での経験を還元していきたいと言っています。
挙げられた3大学については私は詳しくないので、ここでは控えさせていただきます。
ちなみに私のまわりで協力隊に派遣された人の中で、大学卒業後そのまま行った人はいませんでした。数年間住み込みで農業や酪農に従事したり、社会インフラ関連の会社に勤めたりと、しっかりと経験を積んでから行きました。
大学で学ぶことはほぼ基礎でしかなく、しかもほとんど座学です。
社会を支える一部としての、生きていくための(はやや言い過ぎかもしれませんが)という意識はどうしても欠けてしまいがちです。
そういった意識を養うためにも、一度社会には出ておいたほうがよいと思いますよ。
アジアでの支援という点で、ひとつの例として私が内定をいただいた官公庁を挙げます。
JICA等からの要請により専門の技術職員を派遣したり、逆にアジア圏を中心として、技術研修生を定期的に受け入れています。
これらを担当する職員は希望登録制です。一件の事業で担当する人数は多くないので、現場での指導、現場に残していくマニュアルの作成などなど、1人で様々な業務をこなさなくてはならないようです。
私もいずれは海外業務を担当したいと考えています。
WWFの会員誌やナショナルジオグラフィックなど、国際的な環境問題を取り扱っている雑誌を読んでみるのもよいかもしれません。また、それらの団体が開催するイベントなどに参加して、より現場に近いところで働いている方の生の声を聞いてみるのもよいでしょう。
長文になってしまい、すみません(> <)
少しでも参考になれば幸いです。
お礼日時:
2012.11.20
貴重なご意見ありがとうございます。
日本の高校の先生に、2人ほど協力隊として働いていらっしゃった方がいて、その方の話を聞くうちに、協力隊に興味を持ちました。Fukuさんのおっしゃるように、社会で意識を養うことも考えていこうと思います。アジア支援の仕事の情報についても教えていただきありがとうございます。
やはり、決定権は上にあるのですね。
雑誌など取り寄せて読んでみます。
大変参考になりました。
日本の高校の先生に、2人ほど協力隊として働いていらっしゃった方がいて、その方の話を聞くうちに、協力隊に興味を持ちました。Fukuさんのおっしゃるように、社会で意識を養うことも考えていこうと思います。アジア支援の仕事の情報についても教えていただきありがとうございます。
やはり、決定権は上にあるのですね。
雑誌など取り寄せて読んでみます。
大変参考になりました。
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