リケジョからの質問
小論文についてです

Natsu
質問日:
2012.10.09
こんにちは。私は現在、高校3年生です。
今回は、
小論文で書こうと思った文章の一部について少しアドバイスをもらえないでしょうか。
理由・根拠が曖昧のため、上手くまとめられませんでした。お願いします!
【 食品開発をするに至っては、消費者に配慮するだけでなく、原料となる生物資源や製造過程、消費のされ方を通して環境への配慮をする必要がある。 】
※テーマは食品と環境です
私は、【 】の根拠として、限りある生物資源・二酸化炭素の排出量・食品廃棄物など の理由を考えました。しかし、上手くまとめられません...。
今回は、
小論文で書こうと思った文章の一部について少しアドバイスをもらえないでしょうか。
理由・根拠が曖昧のため、上手くまとめられませんでした。お願いします!
【 食品開発をするに至っては、消費者に配慮するだけでなく、原料となる生物資源や製造過程、消費のされ方を通して環境への配慮をする必要がある。 】
※テーマは食品と環境です
私は、【 】の根拠として、限りある生物資源・二酸化炭素の排出量・食品廃棄物など の理由を考えました。しかし、上手くまとめられません...。
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先輩リケジョからの回答1 回答
Fuku(公的機関・土木職、宇都宮大学大学院農学研究科修了)
回答日:
2012.10.10
Natsuさん、こんにちは。
大学で専門的に学んだ分野ではありませんが、公務員試験をはじめとして、小論については私も長らく勉強してきました。
もし私が添削者だったらという立場で、書き方のテクニックも含め、少しでも参考になればと思います。
まずご質問内容の確認ですが、与えられたテーマが「食品と環境」(ここでは「大テーマ」とします)で、
【 】は、このテーマを踏まえてNatsuさんが考えられた内容と捉えてよろしいでしょうか。
以下、この前提でアドバイスさせていただきます(_ _)
「【 】を根拠として、限りある~ の理由を考えました」
とのことですが、私個人的にはこれではまだ抽象的、つまり理由になっていないと思います。理由というよりも、大テーマを踏まえてあなたが考えた小テーマですね。
この小テーマを前提に具体的な理由を挙げ、もっと論点を掘り下げた方が、議論も広がりにくく書きやすい、また読み手にとっても読みやすい、わかりやすい論になると思います。
といっても、そんなに難しく考える必要はありません。
具体的=時事的なニュースを挙げる
と考えてよいと思います。
例えば、
【 】の「原料となる生物資源」について(これはかなり良い着眼点だと思います!)
現在インドで、生物多様性条約第11回締約国会議が開かれています。 大きな議題の一つに、生き物の「遺伝資源」の利用や利益分配があります。
遺伝資源は金銭的な面からもかなり重要な課題となっています。第10回締約国会議(in名古屋)において、「名古屋議定書」という形でその枠組み的なものは決まったものの、具体的な目標等は現在開かれている会議で決めると、一応なっています。
【 】の「製造過程」について
「バーチャルウォーター」という言葉をご存知ですか?いろいろな訳し方があるようですが、要は「食料を輸入している国(消費国)において、もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定したもの」(by環境省HPより)です。
食品の製造はもちろんのこと、世の中のほとんどのモノ(といってよいと思います)の製造には、水が不可欠です。
日本は資源がない国といわれていますが、少なくとも水資源は豊富です。そのため、なかなか実感が持てないかもしれませんが、世界的には「数十年以内に地下水が枯渇する国が激増する」とも言われるように、水資源の賢明な利用、再利用方法が急務となっています。
こういった具体例を挙げながら、日本は食品輸入大国、先進国の一員の立場としてもこの問題にもっと積極的取り組むべきではないか、といった視点から述べてみるのも一つの手だと思います。
(以上は、あくまでも私の視点です!)
くどくどと書いてしまいましたが、
日ごろから意識していただきたいのは「時事ニュースに関心を持つ」ということです。
特に新聞は、論文を書く際に使えそうなキーフレーズがたくさん使われています。
また、上記に挙げたような問題は今日昨日に起こったことではありませんので、ここ数年に刊行された関連のある本を読むのもよいでしょう。
すべて自分の言葉で書こうとはせず、こういった情報源からヒントを得て、自分の言葉で噛み砕きながら論を進めていくのも一つの方法だと思います。
なお、論文は書けば書くほどうまく書けるようになります!
長文失礼しました(> <)
ご健闘を祈ります。
大学で専門的に学んだ分野ではありませんが、公務員試験をはじめとして、小論については私も長らく勉強してきました。
もし私が添削者だったらという立場で、書き方のテクニックも含め、少しでも参考になればと思います。
まずご質問内容の確認ですが、与えられたテーマが「食品と環境」(ここでは「大テーマ」とします)で、
【 】は、このテーマを踏まえてNatsuさんが考えられた内容と捉えてよろしいでしょうか。
以下、この前提でアドバイスさせていただきます(_ _)
「【 】を根拠として、限りある~ の理由を考えました」
とのことですが、私個人的にはこれではまだ抽象的、つまり理由になっていないと思います。理由というよりも、大テーマを踏まえてあなたが考えた小テーマですね。
この小テーマを前提に具体的な理由を挙げ、もっと論点を掘り下げた方が、議論も広がりにくく書きやすい、また読み手にとっても読みやすい、わかりやすい論になると思います。
といっても、そんなに難しく考える必要はありません。
具体的=時事的なニュースを挙げる
と考えてよいと思います。
例えば、
【 】の「原料となる生物資源」について(これはかなり良い着眼点だと思います!)
現在インドで、生物多様性条約第11回締約国会議が開かれています。 大きな議題の一つに、生き物の「遺伝資源」の利用や利益分配があります。
遺伝資源は金銭的な面からもかなり重要な課題となっています。第10回締約国会議(in名古屋)において、「名古屋議定書」という形でその枠組み的なものは決まったものの、具体的な目標等は現在開かれている会議で決めると、一応なっています。
【 】の「製造過程」について
「バーチャルウォーター」という言葉をご存知ですか?いろいろな訳し方があるようですが、要は「食料を輸入している国(消費国)において、もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定したもの」(by環境省HPより)です。
食品の製造はもちろんのこと、世の中のほとんどのモノ(といってよいと思います)の製造には、水が不可欠です。
日本は資源がない国といわれていますが、少なくとも水資源は豊富です。そのため、なかなか実感が持てないかもしれませんが、世界的には「数十年以内に地下水が枯渇する国が激増する」とも言われるように、水資源の賢明な利用、再利用方法が急務となっています。
こういった具体例を挙げながら、日本は食品輸入大国、先進国の一員の立場としてもこの問題にもっと積極的取り組むべきではないか、といった視点から述べてみるのも一つの手だと思います。
(以上は、あくまでも私の視点です!)
くどくどと書いてしまいましたが、
日ごろから意識していただきたいのは「時事ニュースに関心を持つ」ということです。
特に新聞は、論文を書く際に使えそうなキーフレーズがたくさん使われています。
また、上記に挙げたような問題は今日昨日に起こったことではありませんので、ここ数年に刊行された関連のある本を読むのもよいでしょう。
すべて自分の言葉で書こうとはせず、こういった情報源からヒントを得て、自分の言葉で噛み砕きながら論を進めていくのも一つの方法だと思います。
なお、論文は書けば書くほどうまく書けるようになります!
長文失礼しました(> <)
ご健闘を祈ります。
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