リケジョからの質問
どうしたいのかわかりません><

Na2CO3(関西学院大学理工学部情報科学科)
質問日:
2010.08.06
今、わたしは大学付きの私学の高校に通っていますが、何かに一生懸命に取り組んで見たくて、外部受験してステップアップしたいと考えています。
でも、そのままいける大学も、とてもいい学校だと思うし、現在させていただいている生徒会を中途半端にしてしまうのもいけないと思い、受験に踏み切れずにいます。
特に「これがしたい」、「この学部に行きたい」などという希望や夢、目標もないので、両親になんで受験したいの?と聞かれても明確な答えを出せずにいます。
自分自身が何をしたいのか、何のために受験するのか…考えれば考えるほど、どうしたいのかわからなくなっています。
進路とか、夢とか皆さんはいつぐらいに、何がきっかけで具体的に見つけたんですか?
でも、そのままいける大学も、とてもいい学校だと思うし、現在させていただいている生徒会を中途半端にしてしまうのもいけないと思い、受験に踏み切れずにいます。
特に「これがしたい」、「この学部に行きたい」などという希望や夢、目標もないので、両親になんで受験したいの?と聞かれても明確な答えを出せずにいます。
自分自身が何をしたいのか、何のために受験するのか…考えれば考えるほど、どうしたいのかわからなくなっています。
進路とか、夢とか皆さんはいつぐらいに、何がきっかけで具体的に見つけたんですか?
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先輩リケジョからの回答1 回答
sayahakase(医学研究,山梨大学大学院人間環境医工学専攻卒)
回答日:
2010.08.07
こんにちは、なつこさん。
私は、他の大学へ受験して行ってみる事に個人的に賛成です。外へ出てゆく事で、そのまま進学したのでは考えられないような人との交流があると思うからです。
さて、本題の進路とか、夢とかいつぐらいにどうやって考えたのか、ということですが、私自身いつか~、と言うとはっきりは分かりません。私はいま、スウェーデンで1型糖尿病の研究をしています。「医学」というものには、父が放射線技師をしていた事もあって、幼少の頃から身近に接していました。子どもの頃から大学病院にしょっちゅう出入りしていましたから。そして、「研究」というものに興味がわいたのは、たぶん中学生の頃です。「X-Files」というアメリカのTVドラマにはまったのがきっかけだと思う、と母は分析しています。たしかにそうかも知れない、と私自身思います。
でも、研究ばかりに興味があった訳ではないですよ。中学生の頃は音楽とか絵画とか、色々な事に興味があって、中学校の美術の先生には芸術系の学校への進学を勧められた事もありました。でも、さすがにそれで食ってゆく自信はなかったので、絵は趣味で続ける事に。そして音楽ですが、当時習っていたピアノの先生に、「音楽は趣味でも出来る。音大に行くと音楽が嫌いになってしまう事もある。無理矢理好きではない音楽もやらなきゃならないから」という事も聞いて、たしかにそうだな、と思ったものです。
そこで、私はたくさんある好きな事の中から趣味で出来るものとそうでないもの、という風に区別して、大学では「研究」の方面に進みたい。という風に決めました。医学系には興味はあったのですが、医者になりたい訳ではない、医学に工学の面からアプローチしたい、と考えて、大学の学部を決めました。まぁ、医学部に行くほど頭が良くなかった~、というのもありますが(笑)でも、今はこれで良かったと思いますよ。研究はなかなかうまく行かない事もありますが、それがうまく行ったときはとっても嬉しいですし、スウェーデンに来て色々な人との交流もあったり。
「これがしたい」がなくても、好きな事、ちょっと気になる事が一つくらいあると思います。些細な事でいいのです。それがきっかけです。もちろん、私のようでは無く、趣味で大学を選んでも良いのです。
もう一つ、スウェーデンに来て感じた事を。海外では日本のように大学への進学率は高くありません。日本の進学率をいうと「Crazy!」と言われるほどです。なぜなら、海外では大学に進むのは、大学に進まないと希望する仕事に就けない、という人たちだけだからです。大学へ「なんとなく」進む人が居ません。必ず目的があって進むんだな、という風に感じました。日本は今、大学へ進むのが「あたりまえ」。それが、世界の常識ではないのです。逆におかしいと感じられている。まぁ、状況が許すのであれば、「目的探し」に進学するのも悪くないとは思いますけどね。でもお金もかかることですし。しっかり目的が見つかると良いですね!
私は、他の大学へ受験して行ってみる事に個人的に賛成です。外へ出てゆく事で、そのまま進学したのでは考えられないような人との交流があると思うからです。
さて、本題の進路とか、夢とかいつぐらいにどうやって考えたのか、ということですが、私自身いつか~、と言うとはっきりは分かりません。私はいま、スウェーデンで1型糖尿病の研究をしています。「医学」というものには、父が放射線技師をしていた事もあって、幼少の頃から身近に接していました。子どもの頃から大学病院にしょっちゅう出入りしていましたから。そして、「研究」というものに興味がわいたのは、たぶん中学生の頃です。「X-Files」というアメリカのTVドラマにはまったのがきっかけだと思う、と母は分析しています。たしかにそうかも知れない、と私自身思います。
でも、研究ばかりに興味があった訳ではないですよ。中学生の頃は音楽とか絵画とか、色々な事に興味があって、中学校の美術の先生には芸術系の学校への進学を勧められた事もありました。でも、さすがにそれで食ってゆく自信はなかったので、絵は趣味で続ける事に。そして音楽ですが、当時習っていたピアノの先生に、「音楽は趣味でも出来る。音大に行くと音楽が嫌いになってしまう事もある。無理矢理好きではない音楽もやらなきゃならないから」という事も聞いて、たしかにそうだな、と思ったものです。
そこで、私はたくさんある好きな事の中から趣味で出来るものとそうでないもの、という風に区別して、大学では「研究」の方面に進みたい。という風に決めました。医学系には興味はあったのですが、医者になりたい訳ではない、医学に工学の面からアプローチしたい、と考えて、大学の学部を決めました。まぁ、医学部に行くほど頭が良くなかった~、というのもありますが(笑)でも、今はこれで良かったと思いますよ。研究はなかなかうまく行かない事もありますが、それがうまく行ったときはとっても嬉しいですし、スウェーデンに来て色々な人との交流もあったり。
「これがしたい」がなくても、好きな事、ちょっと気になる事が一つくらいあると思います。些細な事でいいのです。それがきっかけです。もちろん、私のようでは無く、趣味で大学を選んでも良いのです。
もう一つ、スウェーデンに来て感じた事を。海外では日本のように大学への進学率は高くありません。日本の進学率をいうと「Crazy!」と言われるほどです。なぜなら、海外では大学に進むのは、大学に進まないと希望する仕事に就けない、という人たちだけだからです。大学へ「なんとなく」進む人が居ません。必ず目的があって進むんだな、という風に感じました。日本は今、大学へ進むのが「あたりまえ」。それが、世界の常識ではないのです。逆におかしいと感じられている。まぁ、状況が許すのであれば、「目的探し」に進学するのも悪くないとは思いますけどね。でもお金もかかることですし。しっかり目的が見つかると良いですね!
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