リケジョからの質問
医学部進学

ゾウさん
質問日:
2012.09.07
こんにちは。私は東京の私立に通う高校2年生です。
私は、自分が食品アレルギーを持っていることから、アレルギーの研究がしたいと思っています。
また、そうじゃなくても人を助ける仕事に就きたいので医学部を目指そうかなぁ、と思っています。
でも、母にはそんな覚悟があるのか、もっと他はないのか、ととめられました。
医学部進学にはどのような覚悟が必要なのでしょうか?
教えて下さい。
私は、自分が食品アレルギーを持っていることから、アレルギーの研究がしたいと思っています。
また、そうじゃなくても人を助ける仕事に就きたいので医学部を目指そうかなぁ、と思っています。
でも、母にはそんな覚悟があるのか、もっと他はないのか、ととめられました。
医学部進学にはどのような覚悟が必要なのでしょうか?
教えて下さい。
シェアする
先輩リケジョからの回答3 回答
Ayaka**
回答日:
2012.09.08
ゾウさんさんこんにちは。
わたし自身は医学部ではないのですが
友人に医学部に進学した方何人かいますのでお答えいたします。
彼女たち曰く医学部に進学するには
「人の命を預かる」、「厳しい試験を乗り切る」、「人生プラン」への覚悟が必要とのことです。
人の命を預かる、とは、文字通りですね。
自分の行う治療には患者様の命がかかっている、という覚悟です。
それはやりがいでもありますが、重圧でもあります。
試験は受験、進級試験、卒業試験、国家試験のことです。
ご存じだとは思いますが、医学部の偏差値は非常に高いところが多く
受験勉強を必死に頑張らなければならない人がほとんどです。
全国の優秀な現役生だけでなく、浪人生とも戦う必要があります。
無事に入試をパスしても、進級や卒業のために厳しい試験が課せられ
1、2科目を落としただけで留年、という学校がほとんどだそうです。
卒試前の友人は「受験期より勉強している」と口にする程です。
人生プランへの制約…というと語弊があるかもしれませんが
医学部は6年制であり、現役で入学し、ストレートで卒業したとしても卒業時は24歳です。
更にその後に2年の臨床研修があります。
(この期間、身分は「医師」ですが、様々な臨床現場で研修する必要があります。)
医療は日々発展していきますので
研修を終えても勉強は続ける必要があるでしょう。
とにかく、忙しいのです。
つまり、結婚出産を含めた自分の人生プランをしっかり立てる必要があるようです。
(もちろん他の職種にも言えることなのですが…)
お母様が言う覚悟とは
このような一般的に「大変」と言われる生活をしてでも
医学の道を志す強い意志があるのかどうか、ということではないでしょうか。
もしかしたら「医学部=医師免許取得=医師になる」というイメージから
「漠然とした夢ならば、将来が限定されるのは危険ではないか」と思われているのかもしれません。
(実際医学部に進学すると、勤務医や開業医、医学博士になられる方がほとんどです)
ただ、こればっかりはゾウさんさん自身が判断するしかないかと思います。
しかし、人の命を救うお医者様は
多くの人に感謝、尊敬される、非常にやりがいのあるお仕事でしょう。
ご自身がアレルギーとのことですので
患者様の気持ちがよく分かる素敵なお医者様になれるかと思います。
頑張ってくださいね!
わたし自身は医学部ではないのですが
友人に医学部に進学した方何人かいますのでお答えいたします。
彼女たち曰く医学部に進学するには
「人の命を預かる」、「厳しい試験を乗り切る」、「人生プラン」への覚悟が必要とのことです。
人の命を預かる、とは、文字通りですね。
自分の行う治療には患者様の命がかかっている、という覚悟です。
それはやりがいでもありますが、重圧でもあります。
試験は受験、進級試験、卒業試験、国家試験のことです。
ご存じだとは思いますが、医学部の偏差値は非常に高いところが多く
受験勉強を必死に頑張らなければならない人がほとんどです。
全国の優秀な現役生だけでなく、浪人生とも戦う必要があります。
無事に入試をパスしても、進級や卒業のために厳しい試験が課せられ
1、2科目を落としただけで留年、という学校がほとんどだそうです。
卒試前の友人は「受験期より勉強している」と口にする程です。
人生プランへの制約…というと語弊があるかもしれませんが
医学部は6年制であり、現役で入学し、ストレートで卒業したとしても卒業時は24歳です。
更にその後に2年の臨床研修があります。
(この期間、身分は「医師」ですが、様々な臨床現場で研修する必要があります。)
医療は日々発展していきますので
研修を終えても勉強は続ける必要があるでしょう。
とにかく、忙しいのです。
つまり、結婚出産を含めた自分の人生プランをしっかり立てる必要があるようです。
(もちろん他の職種にも言えることなのですが…)
お母様が言う覚悟とは
このような一般的に「大変」と言われる生活をしてでも
医学の道を志す強い意志があるのかどうか、ということではないでしょうか。
もしかしたら「医学部=医師免許取得=医師になる」というイメージから
「漠然とした夢ならば、将来が限定されるのは危険ではないか」と思われているのかもしれません。
(実際医学部に進学すると、勤務医や開業医、医学博士になられる方がほとんどです)
ただ、こればっかりはゾウさんさん自身が判断するしかないかと思います。
しかし、人の命を救うお医者様は
多くの人に感謝、尊敬される、非常にやりがいのあるお仕事でしょう。
ご自身がアレルギーとのことですので
患者様の気持ちがよく分かる素敵なお医者様になれるかと思います。
頑張ってくださいね!
お礼日時:
2012.09.09
Ayaka**さん、回答ありがとうございます!
確かに、人の命を預かるというのは重圧でもありますよね。
学生時代も含めとても忙しいのも事実ですよね。
でも、医者になりたいな、って思いました。
前よりも自分の意志がはっきりとしました!
とりあえず頑張って医学部を目指そうと思います!
本当にありがとうございました。
確かに、人の命を預かるというのは重圧でもありますよね。
学生時代も含めとても忙しいのも事実ですよね。
でも、医者になりたいな、って思いました。
前よりも自分の意志がはっきりとしました!
とりあえず頑張って医学部を目指そうと思います!
本当にありがとうございました。
たまちゃん(医師、千葉大学医学部卒業)
回答日:
2012.09.12
ゾウさんへ
こんにちは、はじめまして。
たま、と申します。
ゾウさんは、アレルギーの研究をしたり、人を助ける仕事につきたいとのこと。
とても立派なビジョンですよね。
もうすでに、先輩から素敵なお返事をいただいているようですが、
私も少しばかりアドバイス(?!)を書いてみますね。
さて、まず『アレルギーの研究』とありますが、
このお仕事を目指すためには、医学部以外にも他の進路があります。
研究といっても、臨床的なものから基礎的なものまでたくさんあります。
ですので、オープンキャンパスなどで、
色々な学部をのぞいてみるのも良いかもしれませんね。
つぎに、『人を助けるお仕事』とあります。
世の中のお仕事のほとんどが、他の人を何らかのかたちで助ける仕事です。
人は、他のひとの助けがなければ、自分一人では生きていけないものですし。
また、医療系の中でも、ほかにも多くの職種のお仕事もありますよね。
女性の方が多いお仕事も、その中にありますよ。
では、最後に医学部進学への覚悟のお話ですね。
1 勉強量の多さ
まずは、医学部に合格するまでの勉強の大変さ。。
こちらは、省略いたします。
また、入学後の勉強量も半端ありません。
毎日朝から夕方(夜まで)の講義や実験や実習。(これは理系なら皆一緒ですが)
毎週のようにレポート提出や小試験。
ちなみに、毎回の授業で出席チェックがあるので、講義はサボれません(笑)
また、全ての単位が必修なので、一科目でも不合格だと即留年です。
私の同級生では、6年間で卒業できた人は9割弱です。
ちなみに、6年生の2月に医師国家試験があります。
3日間で500問強もの試験をこなすのですが、
こちらの勉強量は半端ありません。
はっきりいって、医学部受験や進学に必要な勉強量以上です。。
広辞苑ぐらいの幅のA4サイズの本で5~6冊程度、覚えるべきことがあります。
(みな、2年間かけて覚えていました。。)
2 人生設計
さて、最短で医学部を卒業すると24歳。初期臨床研修医修了は26歳。
自分の進路(希望の診療科)を決めるのは、26歳からです。
それから後期研修医として5~10年ほど研修をこなすと、一人前の医師になれます。
要するに、女性の結婚、妊娠出産、育児の適齢期と重なっているわけです。
少なくともこの期間は、
『医師として仕事を人並みに頑張りながら、家事や育児もしっかりこなす』
ことは、ほとんどの場合、無理です。。
ですので、ゾウさんが結婚や出産育児も欠かせない、と思うならば、
・後期研修がしっかりと終わった30代半ばに出産する。
・(それ以前に出産するならば)夫や両親に家事や育児を分担してもらう。
など、長期的な人生設計をしっかりとたてることが必須になります。
(ちなみに私も、医学博士と専門医を取得できることが確実な来年度に
出産する予定です。)
長々と書きましたが、
ゾウさんが将来医師として働きはじめる日のことを
楽しみに待っておりますね!
こんにちは、はじめまして。
たま、と申します。
ゾウさんは、アレルギーの研究をしたり、人を助ける仕事につきたいとのこと。
とても立派なビジョンですよね。
もうすでに、先輩から素敵なお返事をいただいているようですが、
私も少しばかりアドバイス(?!)を書いてみますね。
さて、まず『アレルギーの研究』とありますが、
このお仕事を目指すためには、医学部以外にも他の進路があります。
研究といっても、臨床的なものから基礎的なものまでたくさんあります。
ですので、オープンキャンパスなどで、
色々な学部をのぞいてみるのも良いかもしれませんね。
つぎに、『人を助けるお仕事』とあります。
世の中のお仕事のほとんどが、他の人を何らかのかたちで助ける仕事です。
人は、他のひとの助けがなければ、自分一人では生きていけないものですし。
また、医療系の中でも、ほかにも多くの職種のお仕事もありますよね。
女性の方が多いお仕事も、その中にありますよ。
では、最後に医学部進学への覚悟のお話ですね。
1 勉強量の多さ
まずは、医学部に合格するまでの勉強の大変さ。。
こちらは、省略いたします。
また、入学後の勉強量も半端ありません。
毎日朝から夕方(夜まで)の講義や実験や実習。(これは理系なら皆一緒ですが)
毎週のようにレポート提出や小試験。
ちなみに、毎回の授業で出席チェックがあるので、講義はサボれません(笑)
また、全ての単位が必修なので、一科目でも不合格だと即留年です。
私の同級生では、6年間で卒業できた人は9割弱です。
ちなみに、6年生の2月に医師国家試験があります。
3日間で500問強もの試験をこなすのですが、
こちらの勉強量は半端ありません。
はっきりいって、医学部受験や進学に必要な勉強量以上です。。
広辞苑ぐらいの幅のA4サイズの本で5~6冊程度、覚えるべきことがあります。
(みな、2年間かけて覚えていました。。)
2 人生設計
さて、最短で医学部を卒業すると24歳。初期臨床研修医修了は26歳。
自分の進路(希望の診療科)を決めるのは、26歳からです。
それから後期研修医として5~10年ほど研修をこなすと、一人前の医師になれます。
要するに、女性の結婚、妊娠出産、育児の適齢期と重なっているわけです。
少なくともこの期間は、
『医師として仕事を人並みに頑張りながら、家事や育児もしっかりこなす』
ことは、ほとんどの場合、無理です。。
ですので、ゾウさんが結婚や出産育児も欠かせない、と思うならば、
・後期研修がしっかりと終わった30代半ばに出産する。
・(それ以前に出産するならば)夫や両親に家事や育児を分担してもらう。
など、長期的な人生設計をしっかりとたてることが必須になります。
(ちなみに私も、医学博士と専門医を取得できることが確実な来年度に
出産する予定です。)
長々と書きましたが、
ゾウさんが将来医師として働きはじめる日のことを
楽しみに待っておりますね!
お礼日時:
2012.09.14
アドバイスありがとうございました!
オープンキャンパスでアレルギー研究に関連しそうな学部は見たのですが、やっぱり1番やりたいことにあっているのは医学部みたいだったので医学部を目指そうと思っています!
ただ医療関連の学部はあまり調べてないので、ちょっと考えてみるつもりです。
医師を目指すのは勉強もして、人生設計もしっかりしないといけない…とすごい大変だとわかりました。でも、患者さんから信頼されるような立派な医師になれるよう頑張ります!
オープンキャンパスでアレルギー研究に関連しそうな学部は見たのですが、やっぱり1番やりたいことにあっているのは医学部みたいだったので医学部を目指そうと思っています!
ただ医療関連の学部はあまり調べてないので、ちょっと考えてみるつもりです。
医師を目指すのは勉強もして、人生設計もしっかりしないといけない…とすごい大変だとわかりました。でも、患者さんから信頼されるような立派な医師になれるよう頑張ります!
MmM
回答日:
2012.09.19
既に回答がついていますが、多少の追加
最近ではMDPhDコースといって、医学部であっても研究や留学を若いうちから経験し、医師にならずに研究者となる、というコースもある大学もありますし、医学部=医師になる、と、決める必要はないと思います。つまり、医学部で広く体の勉強をして、それをベースにアレルギーなど特化した基礎研究や創薬を(研修せずに)するという選択肢もあります。これに限らず、医学部からは、公務員などもあり職業選択の幅が広い面もあります。
また、女性は結婚や出産との兼ね合いで「覚悟」は、確かにいるのかもしれませんが、これはどの職でも似たような面があると思います。案ずるより、ともかくチャレンジしてみるといいと思いますよ。後悔先に立たず、です。今は学内保育所が整備されたりしており、大学院で研究しながら出産される方もいます。ベビーシッター券が大学や会社から給付されたり、、、医師になる場合も育休・時短などがある職場もあり、昔では考えられないほどのサポートがあります。家庭に入るよりは大変なのは確かでしょうが、収入があればそれも支えにできますし。私個人の考えでは、可能なら、早めに出産をすませてしまう方が母子保健上も体力上も(親孝行兼サポート体制上も)よいようには思いますが。
あと、お母様は苦労をさせたくないから、という愛情でいろいろおっしゃるかもしれませんが、能力があるのに埋もれさせてしまうのも、ひとつの苦だと思うし、苦労も快感な部分もあるので、、、心の念ずるままにすすむのがいいのではないでしょうか。
最近ではMDPhDコースといって、医学部であっても研究や留学を若いうちから経験し、医師にならずに研究者となる、というコースもある大学もありますし、医学部=医師になる、と、決める必要はないと思います。つまり、医学部で広く体の勉強をして、それをベースにアレルギーなど特化した基礎研究や創薬を(研修せずに)するという選択肢もあります。これに限らず、医学部からは、公務員などもあり職業選択の幅が広い面もあります。
また、女性は結婚や出産との兼ね合いで「覚悟」は、確かにいるのかもしれませんが、これはどの職でも似たような面があると思います。案ずるより、ともかくチャレンジしてみるといいと思いますよ。後悔先に立たず、です。今は学内保育所が整備されたりしており、大学院で研究しながら出産される方もいます。ベビーシッター券が大学や会社から給付されたり、、、医師になる場合も育休・時短などがある職場もあり、昔では考えられないほどのサポートがあります。家庭に入るよりは大変なのは確かでしょうが、収入があればそれも支えにできますし。私個人の考えでは、可能なら、早めに出産をすませてしまう方が母子保健上も体力上も(親孝行兼サポート体制上も)よいようには思いますが。
あと、お母様は苦労をさせたくないから、という愛情でいろいろおっしゃるかもしれませんが、能力があるのに埋もれさせてしまうのも、ひとつの苦だと思うし、苦労も快感な部分もあるので、、、心の念ずるままにすすむのがいいのではないでしょうか。
関連Q&A
新着記事
世界最先端の半導体工場で働くリケジョを五十嵐美樹が直撃! Micronで女性が活躍できる理由とは?【PR】
2022.02.24
「女性に外科医は難しい」なんてことはない! 現役で活躍する「母で外科医」の話が聞ける女子学生支援イベントレポート! 手術支援ロボhinotori体験も
2024.08.28
夏休み後半・一挙公開!自由研究にオススメ!平均15分で終わるおもしろ科学実験5選【小〜中学生向け】
2023.08.22
理系就活Q&A「面接の上手さとはどういうことをいうのでしょうか?」
2023.08.19
常識破りの画期的発見を続ける材料科学者、細野秀雄教授が語る「1テーマ10年」の真意とは?
2023.08.05
理系就活Q&A「エントリーシートの書き方が分かりません。志望動機や自己PRをどう書けばいいでしょうか?」
2023.07.07