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リケジョからの質問

獣医学部と理学部について

こにゃ
質問日:

2012.07.27

私立文学部を中退し理系学部への再受験を目指している20代前半の者です。

今、麻布の獣医と東邦の生物分子科学科あたりに興味を抱いています。
微生物や寄生虫など、ミクロなものに興味があります。中学~高校まで自由研究でプランクトンを調べていて、県知事賞に相当する賞を頂くくらいまで頑張りました。その頃のことが強く心に残っていて、この分野で何か研究し続けたいと思うのです。
獣医は、昔から動物が好きだったことと、田向健一先生の本などを読んで興味が湧きました。
偏差値的にはどちらも十分狙える程度です。ただ、麻布は通学に3時間かかってしまうので少し怯んでいます。(どうしても私以外では世話できないペットを飼っていて気がかりなのと、もう一人暮らししないことが親との再受験の約束なので)

そこで、このまま少しの不安を抱えて受験していいのか。また、獣医学部や理学部での実験がある日のスケジュールや様子について教えて下さい。

どうぞよろしくお願い致します。

先輩リケジョからの回答1 回答

私の友人に、片道2時間半の道のりを通学している、とても頑張り屋さんな女の子がいました。
しかし、学年によっては授業が1コマしかない曜日(当時90分1コマの大学が多い中で、麻布は1時間1/2コマで1科目1コマ、つまり約2時間)もあり、そしてよく突発的に休講になるのです。そうすると彼女にとっては5時間が全く無駄足になってしまいました。
さらに実習が入るようになると、課題をクリアすればさっさと帰れるものの、曲者の内容に四苦八苦して、とっぷり夜が更けるまで帰れないということもありました(これは昨今保護者からのクレームで減りつつあると聞いています)。
そして各研究室に所属すると、その研究室によってはザ・体育会系の世界です。先輩の手伝いやらゼミやらで、個人の時間や都合に関係なく、招集がかかったらすぐ駆けつけたり、何の用がなくとも研究室に入り浸るなどして、研究室が生活の中心になってしまうような人や状況も多かったです。研究テーマ・内容によって長時間つきっきりということもよくあります。
とにかく自分の都合で時間をコントロールするのが難しいのです。そのくせ時間が余るときは世間一般の学生並みに有り余ってしまいます。むしろ会社員のほうが、仕事のパターンや定時が決まっている分規則正しい生活をしているなあと思ってしまうくらいです。
そんな中で件の女の子は、自分の努力が誰にも認められないどころか、大学近くに住んで青春を謳歌する人々に水をあけることになってしまいました。
そのうち、彼女の報われない感情が頑なさへと変化し、就職先でも適応できずに心を病んで休職しまいました。
夢や理想、努力や勤勉さという美徳が、「大学生活に集中できない環境」という現実に押しつぶされてしまうことも多々あるのです。あくまで私の周囲で起こったことを元にしているので、100%そうだとは言い切れませんが、友人の力になることができなかった無力感を思い出すご質問内容でしたので、いてもたってもいられず書いてしまいました。
もしどうしても麻布獣医に行くお気持ちが強いのであれば、親御さんとの約束を曲げて、大学近くに住む必要を説得しご了解を頂くことをお勧めします。大変困難なことなのはわかりますが、親御さんもこにゃさんのことを思っていらっしゃるでしょうから、真剣にお伝えし続けて、何としてもこにゃさんの人生において必要なことであるとご理解頂くのがよいのではないかと思います。
お礼日時:

2012.08.03

お礼が遅れてしまい申し訳ありません。
大変参考になるお話を聞かせて下さりありがとうございました。
やはり実習が始まり研究室に入った後、というのが一番のポイントのようですね。私は一生研究一本でいきたいぐらいの気持ちでいるので、通学時間は大きなネックになってしまいそうです。オープンキャンパスでも学生さんに話を聞いてみます。
まだ受験本番までは少し時間があるので親と話をつけていこうと思います。
どうもありがとうございました!

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