阪大薬学部と福大医学部ともにB判定とはすばらしいですね。
今までしっかり勉強されてこられたからだと思います。
そして、医療関係の仕事に興味を持っているとのことで、是非、能力を発揮していただければと思っています。

ただ、ひとつ気になるのは、医療職を選ぶ動機です。
文面からは、就職に強いこと、収入が高いことしか読み取れませんでした。

まずは、人の命を預かる覚悟がありますか。
病院で働く多くの医師、薬剤師は、自分の時間と身を削って仕事に打ち込んでいます。
医師の給料は高いかもしれませんが、時給にすると薄給かもしれませんよ。
また、医療者は常に新しい知識を得るため、仕事をつづける以上、勉強を続けています。
仕事では、いろんな判断を迫られます。

医師は、患者さんを五感を使って診察して、コミュニケーションを上手にとって患者さんとお話しして、知識をフル稼働して、判断し、必要な検査を行い、診断を行い、処方を行い、その判断が正しかったかどうか検証し続け、患者さんをフォローします。

薬剤師も、患者さんの疾患や合併症を理解したうえで、使用されるすべての薬の内容、投与量、投与方法、相互作用などに責任を持ち、患者さんのお話しを聞いて、五感を使って症状を観察し、適切に情報を伝え、適正使用がなされているか判断しなければなりません。

処方ミス、調剤ミスで人が亡くなることもあります。

だからこそ、適切な治療が行われて、患者さんの症状が軽減したり、病気が治った時には、とても感謝される仕事です。時には、どんなに頑張っても医療の限界にぶち当たることもあります。

人との関わりが好きで、病気とともに歩む患者さんが人生を豊かに過ごせるように支えたい、人の命を預かる仕事に携わりたいという意気込みがあれば、是非、医療職を選んで下さい。