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Q:現在どんな研究をしていますか?

私は現在、農薬の研究をしています。
農作物をつくる際、害虫を駆除するために農薬が使われますが、
普通の農薬は、人や家畜などにも害を与える恐れがあります。
 
 
害虫だけに効いて、人には害を及ぼさないような
農薬があったらいいですよね。
 
 
そのような農薬を開発するために、
土壌中から殺虫タンパク質をつくりだす微生物を探し出し、
そのタンパク質が本当に害虫のみを駆除する事が出来るか、
またどういうメカニズムで作用するのかということを調べています。
 
 
私はまだ研究室に入って間もないので、
先生や先輩にいろいろと教えてもらっているところです。
現在研究しているものが商品化されたら、
 
 
農薬のイメージを変える事が出来るかもしれないので、
とてもやりがいを感じています。
 
 

Q:なぜ現在の研究室を選んだのですか?

昔、食中毒にかかったことがあって、食の安全・安心という言葉に敏感なんです。
農薬が残っている野菜や果物を、
よく洗わないまま食べてしまい
食中毒になることも少なくありません。
 
 
そういう事がなくなったらいいなと思ったのが、
この研究室を選んだ1番の理由です。
 
 
あと、先生のキャラクターが好きというのもありますね。
授業では怖いイメージだったのですが、
研究室を選ぶ際、
 
 
実際に研究室を訪問してどういう研究をしているのかを伺ったら、
とても親切に教えてくれたんです。
 
 
そのギャップが印象的でした。
 
 

Q:1、2年のときはどんな勉強をしていましたか?

「食品安全工学科」という名前の通り、
この学科は、食品の安全を
さまざまな角度から学びます。
 
 
食品工場での管理体制や、
工場で作ったものを鮮度を保ったまま配送するシステム、
また、食べ物の中身や体の消化のしくみなども学びます。
 
 
一口サイズのミニ柿を原料とする食材「ベビーパーシモン」の
生産・加工・流通技術を開発している研究室もあって、

その先生の授業を受けることもできます。
 
 
ベビーパーシモンは、酵素で皮をむいているので手軽に食べる事ができ、
安全でこれまでにないカットフルーツ市場として注目を集めており、
ニュースでも取り上げられたんですよ。
 
 

Q:和歌山キャンパスでの生活はどうですか?

私は兵庫県の尼崎市に住んでいて、2時間半かけて通学しています。
入学する前は毎日ちゃんと通えるか不安でしたが、
遠くから通っている学生は多くいるので、
それほど苦には感じません。
電車に乗っている時間が長いので、
 
 
そこで友人とおしゃべりしたり、
一緒に勉強したりできるので、
移動時間を有意義に使えています。
 
 

Q:将来の目標を教えてください。

この3年間の大学生活で、私は研究に没頭するよりも、
人と接する事の方が好きだという事に気づきました。
 
 
大学で学んだ知識をたくさんの人に知ってもらい、
1人でも食中毒にかかる人を減らしていきたい。
 
 
市役所などで食品の安全にかかわる仕事に就きたいと思っています。
 
 


【先輩の大学・学科はこちら!】
近畿大学(http://www.kindai.ac.jp/
生物理工学部 食品安全工学科(http://www.waka.kindai.ac.jp/gakubu/03_syokuhin.html