こんにちは! お茶大リケジョ部のかすみです。

急に気温が下がって季節が慌ただしく変わっていくのを感じますね。

さて、前回の記事では”『卒論』ってどう書くの?”というテーマで中間発表までの大まかな流れと、研究準備についてお話ししました。

今回の記事では、4つに分けられる中間発表までの作業のうちの『テーマ決め』、『研究計画』、『事前研究(前編)』の3つについてお話ししたいと思います!

何と言っても『テーマ決め』は重要!

それではさっそく『テーマ決め』についてお話ししたいと思います!

前回の記事でもさらっと言いましたが、研究室によってテーマを自分で設定する用意されたテーマの中から好きなものを選ぶといった違いがあるようです。

私の所属する研究室では、昨年度まで先輩がやっていた研究テーマを引き継いでもいいし、自分が興味のある分野からテーマを探してきてもいいということになっていましたが、化学系の研究室では実験の仕方や機器の扱い方に慣れるためにも用意されている幾つかのテーマから選んで研究をするということになっていたようです。

このように『テーマ決め』にもいろいろあるわけですが、今回は自分で決める場合について、どういう流れでテーマ決めを行ったかをお話ししたいと思います。

流れとしては、

①興味のある分野を探す

②論文を読むなどして、その分野での問題を考える

③その問題について研究する意味を考える

という感じになります。

私の場合、①は前回の記事の『研究準備』として3年生の後期に行っていました。

自分の興味のあること・疑問を持っていることに関する分野はどういう分野なのかを考えたり、研究室にある本をいろいろ見てみたり、先輩の発表を聞いたり、すでに卒業した先輩の卒論や修論(修士論文)を読んだりしていました。

そして研究してみたい分野が決まったら、その中にはどういう問題があるのかを考え、研究したい問題を絞り、テーマとしていきます。

その際、その分野に関する論文をたくさん読むのもいいし、研究室の同期や先輩と、もしくは一人でブレインストーミング(ブレスト)をするのもいいと思います。

私の場合、はじめは論文をたくさん読むことで問題を見つけて行こうと思っていましたが、なかなか自分でイメージを作り上げるのが難しく、結局先輩や先生とブレストを行うことで自分の身近な問題を取り上げ、研究テーマとすることにしました。

この”②論文を読むなどして、その分野での問題を考える”際にポイントとなるのが、設定する問題を大きくしすぎないということです。

ぼんやりとした問題設定をしてしまうと、その研究のためにはどういう研究方法で研究すればいいのかという計画が非常に立てづらくなってしまいます。

今自分がそこでつまづいて、はっきりと問題設定をすることが大事だと実感しています……。

そして、問題設定ができたら、もしくは設定しながら、その問題についての研究にはどういう意味があるのかを考えます。

例えば、普通に考えたらわかるよね、当たり前だよね、ということについて研究する意味はあまりないんじゃないかな、とか、問題は確かにあるけど、結果が得られる見込みが全くないのではないか、とか。

この③の過程は、もしかすると研究内容によっては不要かもしれません。

実は一番大変かもしれない『研究計画』

研究テーマが決まれば、次は『研究計画』を立てる段階に入ります。

研究目的をしっかりさせたり、どういう流れで研究を進めていくのかを考えたり、仮説を立てて研究方法や実験方法を考たりする段階です。

テーマ決めもそうですが、この研究計画も結構手間がかかります。

研究を進めていく途中で、頭が混乱して何をやっているのかわからなくなってしまうことがあります。

そんな時に、研究目的つまりゴールがしっかりしていれば、何をすべきかがはっきりとします

また、発表する際にどういう目的で研究しているのかをみんなに伝えなければいけないので、研究目的を早い段階でしっかりと固めておくのは大切です。

また、仮説は研究方法や実験方法を考えるために非常に重要です。

仮説を立てることでどういうデータを取ってどういう分析をすればその仮説を証明できるかが見えてくるので、仮説を立てるのを忘れないようにするといいと思います。

ただ、この段階で立てた研究計画も、予備実験や事前調査をしてみると思ってたのと全然違う結果になってしまった!という時には変更する必要もあるので、場合に応じて研究計画の練り直しを挟むひつよがありそうです。

『事前研究』も忘れずに

さて、中間発表までに私がやった最後の作業は『事前研究』の一部です。

私が行ったのは実際にどのような事例があるかを調べる事前調査でした。

一部といったのは、調べるのが事前調査のゴールではなく、その集まった事例をもとにどのような実験を行うかを考える予定だからです。

本当はここまでを夏休み中にやってしまいたかったのですが、どんどん後ろ倒しになっていて大変です……(笑)。

その他に、実際に実験を行う前に実験方法を確認したり欲しいデータが得られるかを確認するために行う事前実験を行うこともあるようです。

 

以上、卒論を私がどう進めているか、中間発表までの流れを私の経験をもとに書いてみました。

研究を進めながらも感じたことですが、やはり、何事も後回しにせずどんどん進めていくことが大切です!

みなさんも、卒論を書く際には私の経験を参考にしつつ余裕を持って進められるように頑張ってください!