研究室で生まれる恋愛“らぼ☆LOVE”の実情をまとめた本シリーズ。

前回は「データ編」と題して、理系の研究室を卒業した165名にアンケートを取ったところ、同じ研究室内で恋をした経験がある人は37%、4人以上と付き合ったことがある猛者も21.3%(女性に限定すると69.2%!)いることがわかりました。

今回は、そんな“らぼ☆LOVE”のさらなる深淵を、具体的なエピソードからのぞいてみましょう。
(リケラボ調べ/協力:ファストアスク/一部周辺取材)

頻繁に会えるのがうれしい反面、いつしかそれが重荷になることも…

研究室内で恋愛をすることのメリットは、何だと思いますか?

(複数回答)

理系の学生にとって、もっとも手近かもしれない研究室での恋愛。特に付き合いはじめは、たくさん会えるメリットを実感するようです。

会う機会が多いうえ、共通の話題にも困らない”らぼ☆LOVE”は、発展が加速しやすい環境だといえそう。

実際にこんなエピソードも。

「研究内容でアドバイスをもらったり、合間にごはんや飲みに行くのが幸せだった」

「泊まりがけでの夏合宿など、イベントを楽しむことができた」

「2人で夜遅くまで研究室に残って、語り合った」

「毎日、長い時間一緒にいられるから、さみしくない」

「好きな人と一緒に研究をして、一緒に帰る、楽しい日々を過ごせた」

みなさん存分に、幸せな想い出を振り返ってくれた様子。では、デメリットは何でしょう?

研究室内で恋愛をすることのデメリットは、何だと思いますか?

(複数回答)

たくさん一緒にいられるのがメリットかと思いきや、一転してデメリットにもなりえるのが怖いところ。

人間関係が濃密なだけに、別れたあとの気まずさもパンチが効いています

また、付き合っているときでも、頻繁に顔を合わせすぎるのはしんどいという声も……。

「周りにすぐばれる。教授にもばれた」

「相手に『好きな人がいる』『彼女ができた』などの情報が、聞きたくなくても入ってくる」

「女性が少ないので、恋愛する相手がかぶる」

「関係が壊れるのが怖くて、結局告白できず、付き合うまでに至らなかった」

「大ゲンカをした翌日も、協力して実験せねばならず、めちゃくちゃ気まずかった」

困ったカップル多数!? いちゃいちゃしすぎも、しなさすぎも、トラブルの元に

さらに見逃せないのは、目撃情報。そこかしこにカップルが生まれる環境では、迷惑をかけられたという声も少なくありません。

研究室内カップルの振る舞いで、印象的だったエピソードを聞いてみました。

「先輩が実験中もカップルリングをつけたままにしていたため、指摘したら怒られた」

「夜に研究室へ行ったら、ソファーでいちゃいちゃしているのを見かけてしまった」

「付き合っていることがみんなにばれているのに、本人たちは隠そうとしていて、扱いが面倒だった」

「先輩カップルがみんなの前ではあまりにも話さないため、逆に研究室内がぎこちなくなったと聞いたことがある」

四六時中一緒にいるからか、はたまた若さゆえか、ついラブラブがとまらなくなる恋人たちが多い様子。人間関係を考えるあまり、逆に面倒なことになっているケースも目立ちます。

ただし「とても自然に付き合っており、周りともうまくやれていて、楽しそうだった」「卒論など、2人で仲良く頑張っていた」という声もあり、困ったカップルばかりではなさそう。

悲喜こもごもの“らぼ☆LOVE”事情。でも、そんななかから永遠の幸せをつかんだカップルもいるようです。「リケラボ」では、そんな学生時代の“らぼ☆LOVE”から結婚に至ったカップルの声をお届けしています。【結婚編】を読んでみたい方はこちらからどうぞ

(本記事は「リケラボ」掲載分を編集し転載したものです。オリジナル記事はこちら

リケラボは理系の知識や技術をもって働くみなさんのキャリアを応援するWEBメディアです。
研究職をはじめとする理系人の生き方・働き方のヒントとなる情報を発信しています。
理想的な働き方を考えるためのエッセンスがいっぱいつまったリケラボで、人・仕事・生き方を一緒に考え、自分の理想の働き方を実現しませんか?
https://www.rikelab.jp/