質問ありがとうございます。
まず、一番大切なことを。医師ほどコミュニケーション能力が必要な職種はありません、というところです。もし、本気で医学部に進学する意気込みがあるのであれば、ご自身の強いメンタルを持ってして、コミュニケーション能力への苦手意識を取り払ってください。
私は医学系での経験がありますが、入学してきた学生で、勉強はできるがコミュニケーション能力に無理があって、困難な状況になってしまった学生を何人か見ています。どうしても、医学部は成績が優秀な学生、つまりテストで点が取れる学生が入ってきやすく、コミュニケーション能力を入学前にどう図るかが非常に問題になっていました。

ということで、以下、①からお答えしますね。
①入試に医学的知識は入りません。なぜって、入学後に勉強することだからです。勉学の中で言えば、高校生のうちは高校で習ったことがフル活用できるようになっているのが良いです。
②厳しいことを言いますが、資格が取れるからと言って、それほど強い思いいいれがない学生には志望していただきたくない、というのが本音です。ゆくゆく、患者さんを受け持つときにも、良い結果にはならないと思います。本気で患者さんの助けになりたい志を持った人間が医師免許を取るべきと、個人的には考えます。
③この質問は、医学部を受験するにあたり、ということで答えますが、②と同様、人を助けたい気持ちのない者が医学を志すべきではないと思います。患者さんを診ない、基礎研究方面の医師になったとしても、研究内容は人を救うための研究です。

さて、色々と厳しいことを書きましたが、改めて、医学部を志望するべきか、ご自身で考えていただけると良いと思います。ちなみに、社会に出ればコミュニケーションが苦手な人も、誰かしらとコミュニケーションをとらねばなりません。例えば、理系で研究職についたとしても、それこそ日本人以外との国際的コミュニケーションも必須です。ただ、やっぱり研究職に限らず、社会にはコミュニケーション能力が低めの人はごまんといます。それが、障がいと結びついている方だって、みなさんご自身の活躍の場を見出しています。ぜひ、ご自身の得意を見つけてください。それが、進学後だって構わないんです。大変ですが、大学生のうちに専攻を変えることだってあります。何かこれだというものが見つかることを願っています！