こんにちは、津田塾大学学芸学部数学科4年の渡辺です。
今日はちょこっとだけ、数学科の日常をご紹介しようかと思います。
 
ついに今週、私のゼミのノート一冊目が使い終わりました。ドーン
 
まだ、5回ほどしか授業をやっていません。
それでもノートを一冊使い切ってしまいました。
 
それほど、数学科は書きます。
他の理系のような「実験」がない分、ノートに書くことが研究方法なのです。
常にノートに証明を書き続け、計算や図示化するときには計算プログラムを書いてパソコンで計算します。
今回使い切ったノートはこちら。
 
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私は、今年は数論ゼミにいるので、4月はフェルマーの最終定理のほんの一部分を限定して証明をしました(範囲を広げた、本気の証明するとえらく難しいのです)。そのページですね。
ちなみに、大学の数学をどうやって勉強しているかというと、「予習・授業・復習」をきちんと分けた方法です。これは高校のときから癖として身につけています。
まずは、予習。あくまで「予習」なので、その内容を理解しようとは全く思っていません。要は、「授業を聞きやすくするため」にやればいいのです。
そのためのノート作りとしては、やる内容のページ(見開き)をざっと読んで(理解はしてないです)、重要そうなところだけをノートの左側だけに写していきます。例えば、「定理」「定義」「一般化すると~」などのいかにも大事そうなところです。
見開き1ページが終わったら、次の見開き1ページ分をまたノートの次の左側ページに書いていきます。予習が終わるとこんな感じで、何ページか左側だけが埋まった状態です。
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これで予習は終わり。写しておくだけなので、特に苦も無く、時間さえあれば予習溜めができます。
このノートを持って講義に臨みます。授業中の板書は、非常に速いペースで進んでいきます。
7分も寝こけていたら、完全に黒板が様変わりしていますので注意が必要です(笑)。
正直、講義だけで50%理解できれば良い方だと思います。その理解度を上げるために予習を
してきたのですが、板書はこのノートの右側に書いていきます。そうすると自分で予習したページと
比較しながらノートに写していけるので、板書の手間が省けるときがあります。
左ページに書いた「定理」などは書かなくていいからです。その時にマーカーを引いてチェックしたり、
先生が口頭で大事な事を言った時にメモする時間にあてることができます。
しかしながら、私はマーカーを引いてる時間もないので、とにかくメモに徹しています。
授業が終わるとこんな感じにノートが埋まります。
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左は予習で書いた証明と例題。右はその定理の証明をした講義の板書。
このノートをもとに、宿題やレポート、小テストや試験の対策勉強をしていきます。それが復習のステップです。
復習に関しては、私はルーズリーフを使用しています。予習&授業ノートはページをばらすことなく持って
おきたいけれど、テスト対策勉強で書きなぐった計算用紙やノートにある証明を覚えるために繰り返
し書いていた用紙は、量は増えども重要性は低いのでルーズリーフでいいのです。
大事なことはノートに書いてあるので、ルーズリーフは複写にすぎません。だからルーズに使います(笑)。
 
このようにして、私は大学の講義を受けています。「それで一か月でノートが一冊終わるの?!」と
お思いになるかもしれませんが、なくなるんです(笑)。  ノートと消しゴムは消費量がハンパないのです。
ちなみに、これが私のペンケース。大学生活ずっとこれでした。
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中身:定規、修正液1本、油性マジック1本、0.8ゲルインキ黒ボールペン1本、0.38ゲルインキ黒ボールペン1本、
0.5ゲルインキ赤ボールペン1本、0.5シャープペン4本、0.3シャープペン1本、
シャープペンシルの芯(0.5と0.3)各1ケース、消しゴム(大小)各1個
 
可愛げのなさがにじみ出ていますね!!
先述したように、スピーディーに板書をしなければついていけないのでマーカーや
色ペンを使う余裕がありません(笑)。なので黒と赤のみです。
 
シャープペンシルってその日その時の気分で手になじみやすいものが変わりますよね?
常にストレスなく書いていたいので、スタイルが違うシャーペンを複数持ち歩いています。
そして、とにかく消しゴムをよく使うので、大小合わせて2個持っていないと落ちつきません!
証明やひどく長い計算で何度も消して構築しなおしたりするので、大きい消しゴムが一つ必要で、
添え字(x_1←この“1”の部分を「添え字」といいます)をちょこちょこ書き直す時には小さい消しゴムが必要なのです。
 
なんて、実用的なペンケースになっているのでしょうか!!
 
 
ここで、数学科あるあるネタをご紹介しようと思ったのですが、それはまたいつか…。
次回は、私の中学・高校の数学ノートの作り方&数学勉強方法をご紹介できればと思います!
 
 


渡辺 茜 (先輩リケジョ Rikejo数学女子部キャプテン)
津田塾大学学芸学部 数学科 4年生
哲学を専攻するつもりが、哲学といえば数学へと繋がり、今に至ります。
数学に対する愛情は、誰にも負けません。

 
次のお知らせは、「世界最強の生物クマムシ」です。