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リケジョからの質問

農学部を卒業後

真っ黒ななこ
質問日:

2012.01.15

私立高校に通う2年です。

私は国立大学の農学部でバイオテクノロジーを学びたいと思っています。

農学部を卒業した後、どのような仕事がありますか?

また、大学院にいった方が就職に有利ですか?

具体的に教えて下さい。

先輩リケジョからの回答3 回答

農学部を卒業しましたが、周りを見てもその後の進路はバラバラです。10年経つと、転職している人のほうが少ないくらいになってしまいました。今人気の向井理さんも、農学部でバイオテクノロジーを学んで俳優さんですからねえ・・・。

一番多かったのは食品系ですが、それも生産管理、製品開発、営業と職種としては色々です。システムエンジニア、MR(製薬会社の営業さん)、事務、教員、ファッション関係、化粧品、農家、卸売市場でせり人、研究者、公務員、花卉関連、カフェ開業、出版、商社、農協関係、コンビニ関係、音楽関係、整備士・・・と本当に見事にバラバラです。

確かに大学院にいくと専門的な仕事の就職は有利なようですが、私の時は私立大学ということもあって、修士課程に行く人も2~3割でした。博士課程は言うに及ばず、1割も進学していないと思います。ただ、大学卒業して製菓の専門学校とか、園芸の専門学校とか、入り直した人もいましたね。仕事してお金ためて社会人大学院生やっている人もいますし。

というわけで、農学部だからみんなこういう系統に就職するっていうのはあんまりないです。大きな会社は、たとえ食品会社であったとしても会社の中に職種が色々とありますからね。学部で卒業すると専門職にはそれほどつかないので、就職活動する中でやりたい仕事がかわって全然違う職種に就職する人もいれば、転職して仕事変わる人もいますからね。

とはいえ、卒業してから10年近くたってますので、真っ黒ななこさんの状況と同じになるのかはわかりませんが、参考になれば幸いです。

こんにちは!

農学部に関するQ&Aはこのリケジョのサイトの中にも少なくないようなので検索してみました。
たとえば以下などは、農学部系の仕事に関して参考になるのではないかと思います。
(もしすでにご覧になっていたら、ごめんなさいね。)

http://www.rikejo.jp/faq/info/thread_id/1015
http://www.rikejo.jp/faq/info/thread_id/1010

大学院卒が就職に有利か、と言う点は一概には言えません。
職種や仕事内容によって、院で勉強してからの方が活かしやすい領域・キャリアもあれば、学部卒で十分、早くに社会で実践・貢献することに意義がある領域も多々あります。
企業の「採用」の観点では、院卒か学部卒か、ではなくて、行動力や発想力などのベーシックな人間力を見たり、たとえ2歳であっても、学部卒の人の「若さ」が魅力であったりするケースも、あります。
「早くに社会に出てビジネスの世界で活躍する人に出会って自分を磨きたい、自分を試したい」と言う動機で院に行かない人もいれば、「研究をもっと深めて後世の役に立ちたい」と言う純粋な動機で院に行く人も、いるでしょう。

つまり、大学院に行きさえすれば概して高就職率で安心度が高いか?と言うと「必ずしもそうでもない」と言えて、学校や社会で何をするか、どんな人を目指すか、の意識が必要かと思います。

真っ黒ななこさんこんにちは。農学部の大学院生のロビンです。

>農学部を卒業した後、どのような仕事がありますか?
仕事はいくらでもあります!
が、仕事は「あるもの」のではなく、「探すもの」と思っておいた方がいいかもしれません。

>また、大学院にいった方が就職に有利ですか?
研究職に就くなら大学院に行った方が有利ですが、大学院に行けば研究職に就ける、というわけではありません。


国立の農学部でしたら、学部卒業後に大学院に進学する人が大多数だと思います。
学部4年間だけでは研究らしい研究をする機会があまり無いこと、
(修士課程に進めば、充実した研究ができるのはもちろんのこと、運が良ければ国際学会で発表したり海外の研究機関で実験したり、という経験が積めます)
研究職を目指している人は学部卒で就職活動をしてもなかなか内定をもらえないこと、
が大学院進学の理由になると思います。
4年間部活が忙しくて勉強も就活もできなかったから大学院に行く、という人も少なくないかもしれません。

学部卒で就職する場合は、公務員や教員、民間企業の文系職や銀行員になる子が多いように思います。
また、「国立の農学部や理学部」で少なからずあるのが、人生を考え直して医学部再受験、という進路です。


大学院の修士課程を修了後の進路は、ほとんどの子が研究職を希望します。
製薬、食品、飲料、製紙、など民間企業の研究職、理系枠の公務員がメジャーな志望先になります。
希望する全員が就職できるほど研究職の需要が多くないのが現実ですが…。
また、大学院に進学すると研究職に就ける可能性は高まりますが、
総合職に就ける可能性が低くなる、わけではありません。
銀行、生命保険、証券会社、シンクタンク、外資系の会社などの総合職やテレビ局、新聞社、出版社も理系の大学院生に人気です。文系枠での受験で公務員になる人も少なくありません。

民間企業に就職してから、公務員や会計士や弁理士に転職、という話もよく聞きます。
(会計士や弁理士は特定の学部を卒業しなければならない規則が無いので、農学部卒業後、仕事をしながら勉強して資格を取ることができます。)


高校生のイメージでは、大学で学ぶこととその後の仕事が直結しているように感じると思いますが、
実際にはそうでもありません。
それはがっかりすることかもしれませんが、可能性は無限大、とプラスに捉えることもできます。
でも、とりあえず大学受験までは具体的な目標、大学でこんな生活をしたい、こんな研究をしたい、というのを持つと勉強しやすいと思います。
時が経つにつれ目標が変わっていくのはよくあることですが、よく考えて目標を決めて、常に目標達成のための努力を続ければ、後悔することはないはずです。がんばってください!

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