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報告レポート

8/19は、バイオ・メディカル学部の第1回目。薬学リケジョのキャリアを考える会でした。アステラス製薬で研究開発をされている先輩リケジョのAさんと、薬学部在学のTさんプレゼンツのお題解決型のワークショップとなりました。

「スケールアップをするからこそ失敗することはありますか?」「安全性は?」など鋭い質問も!

まずは、A先輩からの自己紹介です。高校時代に予備校で大学の先生の講義を聞いて、薬を作ることに興味をもったAさんは、「人の役に立つためのモノづくりをしたい」という思いから製薬メーカーに就職されました。Aさん自身は、研究開発をされていますが、製薬メーカーのお仕事は、これ以外にも治験のお仕事や、特許の知財関係、データ整理など薬学部出身の人がやれることは多いとのアドバイス。また、資格については、製薬メーカーで開発業務をする限りにおいては必要ないし、また、就職としても有利不利はないとのこと。
ただ、6年制を卒業した人は、実習などの忙しい中で研究をするという時間の使い方のうまさや、また、直接患者さんと触れ合っているというのが強みではないかとのことです。

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「医薬費の増加から薬価が引き下げられている、製薬企業としてはどのような対策ができるか」

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そしていよいよお題ワークです。
本日のお題は「医薬費の増加から薬価が引き下げられている、製薬企業としてはどのような対策ができるか」うーんちょっとむつかしいですね。
しかし、そこはさすが薬学リケジョたち。「希少性疾患の原価はどうなるのか?」「国に薬価が決められる場合は」「流通の複雑さは?」「スケールアップの時の問題は?」「副生成物の安全性は?」「利益率をどう考える?」など専門的な会話が。そして最後に、グループディスカッションした内容を発表です。今回のワークの正解はないですが、みんなで話し合うことで斬新なアイデアも出てきました。

・IT化による薬合成のシミュレーションをしてコストを下げる
・DNA分析による日本人特有の病気に対する先取りの薬の開発
・大学との連携を強化して開発コストを下げる
・副成物のリサイクル
・海外市場(中国などの富裕層)へのアプローチ
・自社開発の分野を絞ってスペシャリストになる
・なんにでも利く薬の開発を開発する
・世の中にあるものを使って治療薬を考える などなど

Aさんからは、自分が想定した以上のすごい答えが出てきてくれてうれしいし、逆に、研究開発のヒントをいただいたというコメントを頂きました。

また、最後に、企画を手伝ってくれたTさんから、Aさんの業務の大変さを知ってその原動力を知りたいとの質問が。
Aさんいわく、製薬企業で働いている以上、研究職もMRも、様々な職種がいるが、患者様にお薬をとどける、患者さんのためになるというのがみんなの願いであり原動力になっているとのこと。ご自身は、患者さんと触れ合う機会はないが、10年後、自分の関わっていたものが、新薬になり患者さんに届けばいいなと思ってらっしゃるそうです。

【参加者の感想】
・色々な人の話を聞くことができて楽しかった。自分が普段考えない「開発」について考える機会を頂きありがたかったです!
・ワークをするのが楽しかった!

次回は、いよいよソニーによるキャリア講座です。ソニーの先輩リケジョのが、お仕事とキャリアについてお話いただきます。詳細・お申し込みはこちら

 

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授業・カリキュラム

女子に大人気の薬学部。資格を得られるというのも一つの魅力。
しかも、薬学部出身者のキャリアは様々。
資格を活かして、自分らしいキャリアを生きるにはどうしたらよいか。
他の大学の人とつながったり、先輩と交流することで、改めて自分の将来について考えてみよう。
当日は、薬学部出身で、アステラス製薬で研究開発をしている先輩リケジョも参加予定です!
【対象】
・薬学系の女子大学生・大学院生
・薬学部ご出身の社会人女性の方
(リケジョ同士のネットワーキングや、後輩へとの交流に興味野ある方) など
【プログラム(予定)】
1)自己紹介&私のキャリアプラン
2)お題トーク
「資格を活かす」に関してグループで話し合いたいテーマを決めてディスカッション
3)全体共有&キャリアアクション宣言
全体共有をした後、明日からの自分のキャリアップのためにやることについて考え発表しあう

information

実施要項

開講日:2014年8月19日 18:45~19:55
※すでに終了しました
定 員:20名 ※申し込み先着順
場所:講談社 東京都文京区音羽2-12-21
詳しくはこちら
申込期限:2014年8月19日 12:00