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*医療関係の仕事に就くのは子どものころからの夢でした。

医薬品・医療機器を製造販売するための承認申請を行う薬事の仕事をしています。
弊社ではほとんどの医薬品・医療機器を海外で開発しているため、世界中から集められた試験結果や実績を集約し、日本語の申請資料としてまとめ直し、厚生労働省に申請するという作業をしています。
また近年は、医薬品と医療機器のコンビネーションプロダクト製品が注目を集めており、縫合糸と医薬品を組み合わせた製品もそのひとつです。
医療向上に貢献できるよう、医療機器チームと力を合わせ、できるだけ多くの製品を早く承認に結びつけられるようにがんばっています。

*大学で学んだことが今の仕事にとても役立っています。

子どものころは医者になるのが夢でした。
その後も医療や医学に関わる仕事がしたいと思い、生物学全般を学べる応用生物科学科に進学しました。
大学で研究していたのは自己免疫疾患の発症メカニズム。
本来自分の体を守るはずの免疫システムが、なぜ体を攻撃してくるのか不思議だったんです。
また応用生物科学科のいいところは、動物だけでなく、植物や微生物についても多く学べる点でした。こうした知識は医薬品にも関わってくることですので、今の仕事にとても役立っていますね。

*いろんな学問に興味を持って!

私は夢半ばで医者になる道をあきらめましたが、その代わり視野を広げたことで、今の仕事に出会うことができました。
夢に向かって一直線に進むのはすばらしいことですが、同時にまわりを見ることも大事。
ですから、学生のうちはいろんな学問に興味を持ち「これがいつか何かに役立つかもしれない」と思いながら勉強してみてください。
そのほうが絶対に楽しいと思いますよ。
(文=倉田モトキ 写真=神谷美寛)