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*ライフサイエンスの研究をサポートする製品を提供しています

メルクはドイツに本社を持つ、世界でもっとも歴史のある医薬・化学品メーカーです。
その中で私は、バイオサイエンスの研究に必要な試薬・機器などを提供するライフサイエンス分野の仕事に携わっています。
例えば、今iPS細胞の研究が注目を集めていますが、細胞の数をより手軽で正確に計測する製品などを扱っています。
製品はおもにアメリカで開発されていますが、私はそれを日本の多くの研究者に知ってもらうための橋渡し役。また、実際に日本国内の研究者から使用感の声を聞き、改良に活かすお手伝いをするのも仕事のひとつですね。

*メンデルの法則を知り理系に興味がわきました

理系の道を選んだのは中3のときでした。実はそれまで生物が一番苦手な科目だったんです(笑)。
でも、授業でメンデルの法則を知り、「複雑そうな遺伝の法則を、こんなに簡単な図で説明しているってすごい!」と思い、一気に興味がわきました。
それに、当時はゲノムブームで、バイオサイエンスの分野に魅力を感じたことも大きかったですね。

*大学での勉強や経験はとても役立っています!

大学では好熱菌のタンパク質の研究をしていました。
ただ就職を考えたとき、研究だけではなく、ビジネスにもかかわれる仕事がしたいと思い、2つの要素を併せ持つこの仕事を選びました。
研究用の機器は専門的な知識や実体験の有無によって使用感の理解度が大きく変わってきます。その意味でも大学での勉強や経験はとても役立っていますね。
また、今は製品をゼロから開発することはありませんが、いろいろな研究者の声を反映していくことで、日本の市場にあった機器へと改良することができる。そうやって、ライフサイエンスの研究に貢献していけたらと思っています。
 

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( icon-pencil =倉田モトキ  icon-camera =神谷美寛)