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7月に発刊されるRikejo23号では
「研究開発を通じて社会に貢献するリケジョブ」を大特集します。
現在、国内外のさまざまな研究機関で研究開発に従事する先輩リケジョを取材していますが、
そのなかのひとりが嘉数悠子さんです。
現在は世界トップレベルの米国シカゴ大学で天文学の研究をしており、
カヴリ宇宙物理学研究所の準フェローとしても活躍しています。
嘉数さんは、まさにグローバルに活躍する先輩リケジョです。
東北大学理学部宇宙物理学科天文学コースで学んだ嘉数さんは、
その後、ハワイ大学で博士号を取得。
フランスのパリ天体物理学研究所やカリフォルニア工科大学でも研究に従事していました。
嘉数さんの詳細なインタビューは次号に掲載しますが、
海外で研究者を目指したいというリケジョの皆さんに代わって
質問をぶつけてみましたので、ここで紹介します。
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●研究者にとってやっぱり英語は必須ですか?

英語は研究者にとって共通言語であり、
学会で議論をするのも英語、
論文も英語で書かなければいけないので必要不可欠です。
英語の勉強はしておいたほうがいいですよ。
同時に、海外にいるとよく日本のことを聞かれるので、
日本についての勉強もしておくといいですね。
折り紙や書道などは感激されますし、
日本に興味を持っている方も海外には多いので、
日本の歴史や文化についてのひと通りの知識は必要です。

●英語はどうやって勉強しましたか?

学生時代から英語が好きだったので
海外(アメリカやイギリス)のドラマをよく見ていました。
例えばシャーロック・ホームズなどの探偵ドラマ、
そしてアメリカの高校生活を描いた『ビバリーヒルズ高校白書』などを
よく見ていましたね。
英語の音楽もMTVでよく聞いていて、今考えると英語のいい勉強になっていました。

●海外で研究していてよかったと思うことは?

アメリカの理系大学院(博士課程)は
基本的に授業料がタダです。
TA(ティーチングアシスタント)やRA(リサーチアシスタント)をすることで、
生活するに十分な給料もいただけます。
私のような外国人にも研究者としての教育を施してくれる、非常に太っ腹な制度です。
理系に進んでいなかったら海外にこれだけ長く住むこともなかったと思うし、
さまざまな人との出会いもなかったと思います。


Webで紹介するインタビューはここまでとなりますが、
嘉数さんのブログ「天文学者的生活 in シカゴ」には、
天文学についてはもちろん、アメリカでの研究生活などが楽しくつづられています。
研究者を目指す方や、海外で働いてみたいという方には参考になると思いますので、
Rikejo23号とともに、ぜひチェックしてみてください!

url

嘉数さんのブログ「天文学者的生活 in シカゴ」(http://yukogalaxy.blogspot.jp/

(文:川原田剛)


【先輩Rikejoにインタビュー!過去の記事はコチラ】
命を救うリケジョブ「山梨大学」編(http://www.rikejo.jp/report/article/3884.html
社会を守るリケジョブ!「文部科学省」編(http://www.rikejo.jp/report/article/3625.htm
情報を守るリケジョブ!「株式会社ラック」編(http://www.rikejo.jp/report/article/1568.html
伝えるリケジョブ!「講談社」編(http://www.rikejo.jp/report/article/3093.html