【Rikejo Q&A 特別編】「海外留学に関する質問」vol.1

  取材レポート2018.02.01

リケジョの皆さんが抱えているお悩みや疑問に対して、真剣に先輩リケジョの方々が役立つアドバイスをしてくれる「Rikejo Q&A」。今回は、以前Rikejoウェブサイトで募集した質問の中から「海外留学に関する質問」をピックアップ! 会員誌「Rikejoマガジンvol.49」でも質問を掲載していますが、載せきれなかった質問にも先輩リケジョがアドバイスを寄せてくれていますので、ここで紹介したいと思います!

 

QA banner sp1 201801 【Rikejo Q&A 特別編】「海外留学に関する質問」vol.1

 

Q : 千葉県の高校2年生です。いくつか質問お願いします。
 
①「海外留学するとき、大学はどうやって選べばいいですか?」
②「言語の勉強はどのくらいしましたか?」
③「海外の大学と日本の大学ではどっちが大変ですか?」
④「どういう人が海外の大学に向いていますか?」

 
(まりんさん)

 

answer sp1 A 201801 【Rikejo Q&A 特別編】「海外留学に関する質問」vol.1

 

私は高校3年生のときに、日本の大学を受験せず、アメリカの大学を直接受験し、留学しました。少しケースは違うと思いますが、参考になればと思い、回答させていただききます。
 
①日本の大学の留学制度を利用される場合、大学ごとに提携校が決まっています。そのため選択肢が限定されている可能性がありますので、日本の大学受験の際に、提携校を調べておくといいと思います。留学先は、自分が学びたい分野、研究室、大学のランキングなどをもとに選ぶことになります。ランキングはアメリカで出版されている雑誌『USニューズ』に毎年アメリカの大学ランキングが発表されています。その中のナショナルランキングに入っている大学が好ましいと、私が留学する際に聞きました。また個々の大学のホームページの学生向けのページやYouTubeで学生生活のことを調べることができます。
 
②私は昔から英語が得意で、中学2年のときに英検準1級を取得しました。そのため、英語で苦労した記憶はありません。しかし他の留学生の中には英語があまりできないため、落ちこぼれる人も多くいました。大学にもよりますが、一定レベルに達していない人は留学自体ができない、あるいは語学学校としてのみ留学/入学を許可する場合があるようです。もし専門的な授業を受けたい場合は、高校時代からしっかりと英語の勉強をしておく必要があると思います
 
③日本では考えられないほどの量の宿題が出されることがあります。私が受けていた無機化学の授業では、毎週テキストを約百ページ読み、オンラインテストを50問ほど受けていました。その他の授業からも同じ程度の宿題が出されていたので、毎日宿題浸けになっていた覚えがあります。
その他にも、人種差別で苦労した経験があります。行く先にもよりますが、白人が多い地域に行くと、黄色人種を見たこともないという人がまれにいます。そのような人に会うと、差別的な発言をされることがありました。今になると、さまざまなバックグラウンドの人に会う機会があり、いい経験であったと思えますが、当時はショックが大きかったです。
 
留学したい理由が明確であることが絶対条件だと思います。「就職に有利だから」などの理由で行ったとしても、あまり意味がないと私は思います。また、日本人としての自覚がある人が、一番留学に適していると思います。アメリカは自由の国です。自由であるからこそ、責任は個々に重くのしかかります。最後まで、自分が日本人である誇りを忘れず、自分のやりたいことをやり遂げる、誘惑に負けない、芯の強い人が留学に適していると思います。 

 
 


answer sp1 B 201801 【Rikejo Q&A 特別編】「海外留学に関する質問」vol.1

 

①アメリカの場合、日本と違い、入学時の学部は重要ではありません。というのも、アメリカの4年制大学は大学に入ってから何をしたいかを選べるからです。学部生の友だちによりますと、アメリカの学生はほぼ何がしたいのかわからないまま大学に入り、4年間かけてやりたいことを見つけるのだそうです。このことを踏まえると「どんな学部があるか?」「何ができるか?」ということよりも、学校自体の魅力、例えば歴史がある・名門校・キャンパスがある都市がいい……など学術とは関係ない部分で決めてしまって問題ないと思います。もちろん、留学先がしっかり教育をしている大学なのかというのは必ず調べてください
私は東北部(ニューイングランド地方と呼ばれています)にある大学の大学院に在学中ですが、東部は西部に比べて湿度が高く、日本に近い気候です。また、大学のメインキャンパスがかなり田舎にあり、アメリカといわれてイメージするような物騒なこととは無縁の、ほぼ日本と変わらない治安のよさです。また、学部生の場合は学費も全額自己負担の可能性が高いでしょうから、学費も考慮にいれて決めるといいかもしれません。
 
②私の場合は中1のころから英会話をやっていましたが、正直、言葉は現地に行ってからでも何とかなると信じています。実際、留学を決めてから英語をちゃんと勉強し始めた友人は、私よりも上手に話します……。最低限の日常会話、あとは学術用語を少し勉強しておくといいかもしれません。アメリカの場合は、学術用語に関しては入学に必要なSAT(大学進学適正試験)の準備などである程度身につくと思います。ただ、TOEFLを要求されることは確実だと思いますので、もし英語に自信がないのなら早めに準備を始めるに越したことはありません
語学留学をするという手もありますが、それはあまりお勧めできません。なぜなら、語学留学をしてもまわりはみな語学留学生、日本人ばかりで固まってしまい、結局は身につかないという話をよく聞くからです。それよりも、とにかくTOEFLをクリアして、留学してしまうほうがいいと思います。ほとんどの大学では寮に入ることを要求されますので、そこで毎日、英語漬けの生活をしていくことがもっとも効率的だと思います。
 
③理系に限った話をすれば、どっちもどっち……という感じです。日本の大学生はよく遊んでいると言われますが、私が学んでいた薬学部は競争が激しく、また実験なども多かったので大変でした。また日本の場合は期末テストですべてが決まることがほとんどなので、期末前のストレスは相当でした。それに比べ、アメリカは期末一回で決めるようなことはしません。小テスト、中間テスト、レポート、宿題……日本が期末前にすべてが集中するとすれば、アメリカはほぼフラットに分散されます。中間テストも2~3回あることは珍しくありません。その分テスト範囲も狭いので、コツコツやっていくことが重要です。
 
④将来何がしたいのかはっきりはしないけれど、まじめに自分のやりたいことを見つけたいという人に向いていると思います。日本の大学と違い、遊びすぎることが不可能な環境(でもキャンパス内の施設が充実しているので楽しく過ごせると思います!)なので、日本から飛び出す勇気さえあればきっと成長の助けになると思います。

 
 

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