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春休み目前の3 月19 日(日)、モノづくりの世界を知って楽しむイベント「ミライリケジョ♡~モノづくりカフェ~」(主催:講談社Rikejo/共催:荏原製作所/後援:内閣府)が講談社で開催されました。
 
現在、テレビやラジオなどで大活躍中の女優・清水富美加さんも参加してのトークセッションやリボンプリンターを使ってオリジナルリボンをつくるワークショップ、現役大学生の先輩リケジョを囲んでの交流会など、内容は盛りだくさん!楽しかったイベントの模様をレポートします♪
 
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【第1部】 モノづくり系女子トーク icon-heart-o 

 

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第1 部は、モノづくりの最先端で活躍している女性たちによるトークセッション。産業機械メーカーの荏原製作所でさまざまなポンプの開発を担当している関野夕美子さん、3D プリンターの専門家で「ものづくり系女子」の代表として活躍する神田沙織さん、そして女優の清水富美加さんが、モノづくりの魅力についてアツく語り合いました!
 
 
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清水さんが登場すると会場からは大きな歓声が上がりました!
 

「私は三姉妹なのですが、長女がリケジョです。大学院で細胞の研究をしています」とリケジョとの意外なつながりがあることがわかり、一気に親近感がわきました。また、モノづくりのイメージについて司会者からコメントを求められると「最新のテクノロジーが詰まったスマホを毎日使っていること自体、モノづくりって私たちにとって身近ですよね。いつか、モノづくりの力で、美味しいコーヒーを煎れてもってきてくれるロボットをつくってほしいです♪」と清水さん。

 
 


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関野さんが勤務する荏原製作所は、上下水道やエネルギー施設などのポンプやコンプレッサーを手掛ける世界的な産業機械メーカーです。シンガポールのシンボルとも言える「マーライオン」のポンプも手がけています。実は日本中の消費電力の約1/4 を、ポンプを動かすために使っているといわれています。「ポンプを改良して少しでも効率を上げることで消費電力を減らすことにつながるんですよ」。そう語る関野さんが理系の道に進んだきっかけは……「ロケットや宇宙に興味があったんです。ポンプの仕事もとっても奥が深いんですよ。外からは見えないけれど、いろんなところに自分たちがつくったものが入っていると思うとうれしくなります!」

 
 


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「父が製造業をしていたので、今から思えば、英才教育を受けていたのかな」と笑顔で語る神田さん。大学で経済を学び、製造コンサルティングの会社に就職。3D プリンターの技術営業を担当することになったことで、モノづくり女子への道が始まったそうです!「最初は技術営業という理系職をやることに不安を感じましたが、ポジティブシンキングでやりぬきました。3D プリンターのことを製造業の現場では“積層造形”と呼んでいました。それでは社外の人には難しくてわからないですよね……(笑)。『テクノロジーをもっと気軽にファッションのように楽しく!』というのが私のモットーです」

 
 
それぞれのフィールドの第一線で活躍する3 人のトークセッションに、参加者の中高生もすっかり釘付け。モノづくりって、なんだか面白そう!楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
 
 
 

【第2部】 リボンプリントワークショップ

 
第2 部は、神田さんが講師になって、7~8 人の1 グループでオリジナルリボンをつくる「ワークショップ」が行われました。普段、家庭などの身近にある一般的なプリンターは、紙に文字や写真をプリントアウトしますが、同じ仕組みで文字や画像をリボンにプリントできるマシンが登場!パソコンのなかに用意されたリボンのデザインフォーマットに将来の夢を文字で入力。データをリボンプリンターに接続して、世界にひとつだけ、自分だけのリボンをつくりました!
 

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(ワークショップ風景)
 
 
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ワークショップの前には、神田さんが今研究している、仕上げ加工との組み合わせで“キラキラ”や“ふわふわ”などの質感まで表現できる3D プリンターの話も紹介されました。「カワイイものも、かっこいい技術でつくられているんですよ!」
 

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(制作したリボンを貼る風景)
 
リボンができ上がったら、パネルボードへ貼っていきます。「ミドリムシの栄養で貧困国の栄養問題を解決する」というグローバルな夢や、「髪を切り過ぎた人のために、髪がすぐ伸びるオイルがほしい」といった女子らしい夢まで、たくさんの“夢のリボン”が咲きました♪
 
 
 

【第3部】 Rikejo カフェ交流会

 
イベントの最後は、ゲストの関野さんや神田さんに加え、現役大学生の先輩リケジョを囲んでの交流会。どうやって進路選びをしたのか、理系のキャンパスライフはどんなものか、気になっていることを積極的に聞いていました。学校でも部活でも塾でもないここで初めて会ったリケジョ同士にもかかわらず、今の悩みや将来への想いが思わず出てきます。本音トークで盛り上がれるのも、Rikejo イベントならでは!
 
また今回のイベントは保護者の同伴OK!交流会のかたわらでは、荏原製作所の人事担当者が現在の就職事情などを詳しくレクチャーし、保護者の方々は真剣に耳を傾けていました。こちらも中高生リケジョに負けず劣らずの熱気でした。
 

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参加した中高生の声をご紹介♪

 

 icon-heart  「理系を目指している人が多くてびっくりしました。自信をもって夢に進んでいきたいです」(中学2年)
 
 icon-heart  「来年、進路選択をしなければいけなくてすごく迷っていたので、先輩方のお話を聞けて本当に参考になりました」(中学3年)
 
 icon-heart  「ゲストの富美加ちゃんを交えたトークがとても楽しかった」(高校1年)
 
 icon-heart  「“リボン”をつくるのが楽しくて、モノづくりに興味が湧きました。荏原製作所さんが生活に重要な役割をしていると知り、感謝しないといけないなと思いました」(高校1年)
 
 icon-heart  「理系の女の子がたくさんだと思っていましたが、文系の人や、まだ決まっていない人など、さまざまな人と交流できてとても楽しかったです」(高校2年)
 
 icon-heart  「神田さんの話を聞いて、文系を選択しても就職してから別の未来があることもあるとわかって良かったです」(高校2年)

 
 
モノづくりがとっても身近で、カワイくて、楽しいことを実感した1 日。リケジョの仲間にもいっぱい出会え、進学にも、将来のお仕事に関しても、たくさんのヒントをもらえました!さぁ、いよいよ新学期も幕開け。新しい1 年も、自分らしく、楽しく、リケジョライフを送りましょう♪
 
なお、『ミライリケジョ icon-heart-o ~モノづくりカフェ~』の模様は、Rikejoマガジン vol.39(2016年5月発行)にも掲載予定です。ゲスト3 人のインタビューも掲載されていますので、ぜひ、そちらもチェックしてくださいね!
 
 

文=峯田亜季 写真=神谷美寛
 
提供/株式会社荏原製作所
     icon-angle-right www.ebara.co.jp/

 
 


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