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リケジョからの質問

薬学部の疑問

りょっ
質問日:

2012.12.28

以前文理選択について質問しました、公立高校の2年です。

今回は理系にしぼって質問します。

私は薬学部を考えていて、 製薬会社の研究職をしたいと思っているのですが、薬学部の修士課程を修了した人って大半が製薬会社の研究職希望ですよね?

もちろん食品を扱う会社とかもあるとは思いますが、製薬会社はかなり競争率が高いんでしょうか?


また、薬学の中で最も学びたいのが漢方薬です。
しかし調べて見たところ、なかなか国立大学で漢方をしっかり学べそうなところはありません…
私立とかだとあるのですが、私立と偏差値の低い大学は親が反対します。有名な国立大ではあまり漢方薬の研究を見ないのですが…

やはり薬学の主流じゃないため漢方薬を中心にすえて学ぶのは難しいんでしょうか?

けれどそのわりには薬局とかでかなり頻繁に漢方薬を見る気がします。
製薬会社に入ってから学んでいるんでしょうか。

先輩リケジョからの回答3 回答

こんにちは!

確かに、漢方薬のコースを持っているのは、有名な大学だと、横浜薬科大と日本薬科大学といったところのようですね。
あとは専門学校になってしまうようです。
一方、今、医療に漢方が取り入れられているのは、「東洋医学」として学問が進んで、取り入れられるようになったようです。
国立だと、千葉大学薬学部とか富山大学薬学部が、”東洋医学からの漢方”に力を入れているそうです。
ほかにも「東洋医学」で探すとヒットする大学があるかも知れませんから、そこからまた道を探してみてはいかがでしょうか。

話が前後しますが、就職についてですが、確かに、薬学修士後に製薬会社の研究職へ就くケースは多いですよね。
こと人気が高く見えるのは、企業側が、薬学系に限らず、いろいろな卒業生に(工学系、理学系、医学系…)間口を開いていることもあり、薬学系の卒業生にとって、高い競争率であるかのような印象を与えるようです。

専門知識以外にも、学生時代に自分を磨くことが大事になりますね。
お礼日時:

2013.01.09

回答ありがとうございます!

千葉大学の薬学部が漢方に力を入れてるのは知りませんでした!
他の大学の薬学部も調べてみようと思います(^_^)

香野ひより
回答日:

2013.01.08

りょうさん、こんにちは。金沢大学薬学類の香野です。

研究職を希望されているということなので、4年制コースに進むということですよね。
確かに修士課程に進んだ人のほとんどは研究職希望だと思います。
研究職は旧帝大クラス以上の大学の4年制コースの人がたくさんいて競争率が高い……という話も大学で聞いたことがあります。
ただ、ひとえに大学と言っても所属する研究室によっても大きく変わってきますし、私の大学も国立の薬学部の中では決して偏差値が高いとは言えませんが、いくつかの研究室の教授が有名なので、そこの研究室を出た卒業生の先輩方の多くが大手製薬メーカーの研究職に就いています。
また、修士でなく博士の学位までとってしまえば、周りとの差はつくので、変な言い方ですが競争相手を減らす(もしくは競争相手に勝つ)方法はあると思います。

漢方薬についてですが、これもまた詳しく勉強しようと思えば、漢方や中医学を中心に研究している研究室を選ぶことでできると思います。
金沢大学では、2年後期に生薬学、3年後期に東洋医学の講義が開講されているほか、学生実習でも植物園で実際に生薬を栽培したり、植物標本を作ったり、漢方薬を作ったりしました。
大学で勉強する内容はどちらかというと一つのことを深くというより広い範囲のことを勉強している気がします。
もちろん基礎的な科目、有機化学や物理化学、分子生物学などは長時間かけてじっくり勉強しました。
漢方薬関係で全員が講義として勉強する内容としては十分だったのではないかと思います。それ以上は研究室に入ると学べます。

私の大学のことをご紹介しましたが、残念ながら有名な国立大とは言えないですね^^;
大学で養われるのは研究能力であり、就職した後は必ずしも大学でやったことと同じ内容の研究をするわけではないと先輩から聞きました。
漢方薬の研究をしたいとのことですが、もしどうしてもりょうさんのご両親が納得されるレベルの大学で、そのような研究ができなくても企業に入ってからでも遅くないと思います。
私立大学はどちらかというと、資格を取るという目的に傾いている大学が多いようなので研究をしたいのであれば、私立大学よりも国立大学の方がいいかもしれません。
お礼日時:

2013.01.09

回答ありがとうございます!

金沢大学の薬学実習楽しそうですね^_^
アドバイス参考にさせていただきます!

MmM
回答日:

2013.01.08

製薬会社の研究職は確かに狭き門ですが、活躍している女性も多いし、競争率など気にせず頑張ってみるといいのでは?
創薬は高付加価値産業で資源のない(電気が高い)日本が豊かになるには重要性が増す上、世界の人の命と健康に貢献できる、やりがいのある仕事だと思います。

漢方薬、といってもいろいろな角度から捕らえることができます。
生薬をそのまま扱う漢方薬局などが目につきますが、生薬にはワインのように産地や年による差があったりします。そこに詳しくなるソムリエ的な薬剤師を目指すのもありだと思いますが、それでは一部のお金持ちしか相手にできませんよね? また、価格の割に基準が曖昧な点は、今後問題になるかも。漢方薬局に入って現場で学ぶケースも多いようです。

企業ではツムラは漢方薬をかなりきちんとやっていますよね。医薬品として認可される漢方薬では、有効成分が年によって薄くなるようではまずいし難しいところもありそうです。

一方、生薬成分の科学的究明や合成を通してひろく創薬につなげる、天然物化学(東大)、薬品資源学(京大)、などなど、着実に研究は進行中です。主流でないというわけではなく昔は生薬学という名前で各大学にあったはずです。名前が漢方ではないという意味では、わかりにくいですねー。今は、効くなら西洋ハーブ成分でもなんでもよし、ということでは?。今後も面白い分野だと思いますよ。化学的な方向なら比較的製薬に就職もしやすいかも(大学というより研究室によるかとも。HPで紹介しているところは自信があるのでは?)。

ホリスティックな関心なら東洋医学では女子医や北里も有名と思います。
まだ若いから、広くいろいろと考えてみては?
お礼日時:

2013.01.09

回答ありがとうございます!

名前が違っても生薬関係の研究をしているところがあるんですね!
漢方への、そういう形の関わり方も考えてみます(^_^)

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