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お天気にも恵まれた8月4日。この日は、日本女子大学、立教大学、早稲田大学の3チームのオープンキャンパスプログラムが実施されました。
まずは、講談社に集合して、自己紹介とガイダンスです。今日は、中学生の参加も多く、オープンキャンパスが初めてといった人も。1時間程度、自己紹介や、今日、何を知りたいのかといった意見交換をして、各大学へと出発しました!
 
◇日本女子大チーム
日本女子大学の参加者は3人です。チューターは、御茶ノ水大学の生物学科の2年生と3年生のお2人です。参加した中高生は、日本女子大学には、女子大ならではの家政学部で生活分野と科学分野が融合した研究ができるということで、魅力を感じているようでした。また、素朴に「女子大に行きたい」といった希望を持っている人も多いようです。
会場へは、講談社から徒歩で移動。到着したところでさっそく記念撮影です。
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すでにたくさんの中高生が構内に! 保護者の方の参加も多いようです。まずは、受付で、日本女子大バック(なんと、紺色バージョンと白バージョンが選べるんです!)とパンフレットやうちわをもらいました。さすが、女子大。バッグのデザインもなかなか可愛いです。
 
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すでにお昼の時間になっていたので、最初に学食へ。日本女子大の学食はバイキングもあります。たくさんのメニューから、お皿にちょっとずつ好きなものをとって、最後にレジで重さを量ってもらって支払う方式です。主食、主菜、副菜、デザートと、どれも充実していて迷います。もちろん、味もグッド! 食事をしながら、チューターさんから、ボーイフレンドの話も含めて女子大学生活のリアルなお話や、受験勉強の仕方などを聞いて大いに盛り上がりました!
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お腹がいっぱいになったところで、まずは、家政学部住宅学科のコーナーへ。建物や公園などの模型やレポート、製図道具など興味深い展示物がたくさんあります。また、体験コーナーも設けられていて、実際に授業で使用するドラフターや製図の道具の使い方などを教えてもらえます。
参加者の一人は、まさにこの学科が第一希望ということで、製図の線の引き方を体験させてもらいました!
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その後、被服学科、食物学科の展示なども見学。被服科について知らなくて、今日、見学することで、興味がわいた!という人も。被服科では、被服について、歴史的なアプローチや、デザイン的アプローチや、素材といったサイエンス的アプローチなど、色んな事が勉強できそうです。また、食物学科では、研究室や実験室のツアーに参加しました。大教室や、大規模な調理実習室、栄養学を学ぶための教室など、どれも興味深い施設です。ちなみに、料理が得意でなくても、入学してから1から教えてもらえるので、大丈夫だそうです。
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次に、図書館を見学しました。日本女子大学の施設はどれもとてもきれいで、図書館も落ちついた雰囲気です。マニアックな辞書類が充実しています。
続いて、理学部の展示のある百年館へ。みなさん生物に興味があるとのことで、物質生物科学科のツアーに参加して、研究施設を見学しました。これぞ研究室といえるような試薬や研究器具などが並んでいる研究室や、電子顕微鏡などを見学することができました。また、展示コーナーでも、実際に実験で扱っている器具を触らせてもらったり、精製したDNAを見せてもらったりと、こちらもまた、興味深いものとなっていました。
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一気に見回ったので、休憩室で、大学紹介のVTRを見ながらちょっと休憩。参加者の一人は、入学後寮に入ることも考えていたので、専門のコーナーで、寮についての相談をしました。また、過去の入試問題を配布していたりと、学科の説明以外にも色んなコーナーが設置されていました。
最後にサークル紹介のポスターを見に行きました。サークルは大学ならではの活動なので、どういうものがあるのかと、参加者も興味深々。「こんなサークルあるんだ!」ここでも
キャンパスライフのイメージを捉えることが出来たようです。
女子大ならではの華やかさがある一方で、興味ある研究もしっかりできる!ということが、オープンキャンパスに参加して、みなさん体感できたのではないでしょうか。
 
◇立教大学チーム
立教大学は、卒業生で現在東大の大学院に通っているチューターのSさんと、東京都市大学卒業のMさんがチューターです。
東京メトロ有楽町線を利用していざ立教大学へ。まずはパンフレットを受付でもらい、キャンパスをグルっと一周しました。立教大学ならではのレトロな雰囲気の建物が魅力的です。みなさん、思ったよりも落ちついたキャンパスの様子で、印象が少し変わったようです。実際にチューターのSさんも、大学の落ち着いていて、おっとりした感じが自分にあっているのではと思い、この大学にしたそうです。
 
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次に、図書館本館を見学。館内はまさにハリーポッターの世界に出てくるような雰囲気で、みなさん、高校とは違う雰囲気にとても驚きつつも、ステキ!と、とても気に入った様子です。
キャンパスの全体の雰囲気などが、わかったところでサークル棟を見学しました。サークル活動もキャンパスライフの大事な一部ですので、みなさん、興味を持って見て回ります。一休みということで、ベンチで休憩した時には、勉強方法や苦手科目の克服法、入試の科目選択など、勉強に関しての話を中心に質問が殺到。チューターの方々は一つ一つ丁寧に答えて下さっていました。
 
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続いて、本日のメインイベントともいえる研究室見学へ。Sさんのおかげで普段は入ることのできない、研究室の中へ入れてもらうことができました。学生実験の実験室とは、またさらに趣の異なる本格的な研究施設が見学できました。
まずは有機合成・不正分子触媒の研究室へ。ポスターを見ながら研究内容の説明を院生から受け、その後研究室内部の装置などを見学させてもらいました。院生さんもとても真面目な方で、すごく丁寧にひとつひとつ教えてくださいます。
次に、固体表面・電子分校の研究室にお邪魔しました。装置を見ながら研究内容や装置の説明を受け、普段では見られない、実際に研究を使っている本格的な装置や設備などを見せてもらいました。初めてみる本格的な実験装置に、参加者もすごく大興奮のようでした。難しい研究の話にも熱心に耳を傾けていて、皆さんの意識の高さを感じます。研究室見学では、装置や研究はもちろん、いわゆる「研究室」の雰囲気も味わえたようです。
今回見学させていただいた研究室はどちらも化学科の研究室でしたが、「フラスコに試薬を入れて反応させる」といういわゆるイメージ通りの化学研究室と、大きな装置の中で試料を作成・測定するという中高生のイメージとは異なる研究室の両方を見ることができて、新たな視野が広がったようです。一口に「化学」といってもこんなに幅があって研究室ごとに全然異なる研究をしているということが実感できたのではないかと思います。
 
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最後に、第一食堂にて、みんなでランチです。第一食堂もレトロな造りになっていて、各自好きなメニューを頼んでお食事タイムです。ここでも話がはずみ、様々なお話をしました。
とにかく、立教大学全体の雰囲気のよさに参加者の皆さん惹かれたようです。歴史あるキリスト教の学校でもあり、まさに映画か何かにでてくるようなツタのからまる校舎などとても、印象的だったようです。
 
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◇早稲田大学チーム
ガイダンス終了後、さっそく電車で移動して早稲田大学西早稲田キャンパスへ。西早稲田大学キャンパスは、理工系の学部だけが集まるキャンパスです。副都心線の西早稲田に直結しており、通学にはとても便利です。
地下鉄から上がってくると、近代的なビルが並ぶキャンパスへ。理系だけのキャンパスなので、男性が多いというイメージですが、当日は、女子高校生のオープンキャンパスの参加も多くて、思った以上に女子が多い印象だったようです。
受付で、パンフレットレットと早稲田カラーのうちわをゲット!
 
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まずは、56号館の食堂へ向かいました(ちなみに西早稲田キャンパスの建物は、55号館といったように番号で呼ばれます)。食堂ではすでに長い行列が。これにもびっくりしつつも並んで、各自が好きなものを選んで昼食です。男子学生が多いせいか、メニューも男子向けのガッツリ系が若干多いような。お食事中、大学生活や理系の話はもちろん、逆に最近の中高では何が流行っているのか聞いたりと、楽しくおしゃべりしながら過ごしました。
 
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キャンパスを一周していると、55号館前に早稲田大学創設者である大隈重信像が!
また、63号館のハイテクリサーチセンター(研究室)には、その名の通りハイテクな装置がたくさんありました。そこで発見したのはロボット! 思わず一緒に写真を!
 
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次に、全学科企画展示の会場へ。ここでは、化学系、生物系、機械系、建築系、経営システム系、物理系、数学系などなど実に20近い学科の説明を聞くことができます。各学科ごとに作成されたパンフレットもあり、参加した中高生は、初めて名前を聞くような学科もあり、理系の学問の広さを体感したようです。また、自分が夏休みの宿題の自由研究で、相対性理論について調べていることもあり、物理学科のブースでは、熱心に質問をしていました。専門の先生に、自分の知りたいことを即座に答えてもらえたことが、とてもうれしかったようです。また、建築学科の模型なども、普段見ることができないもので、とても印象的だったようです。(ちなみに、学科別のパンフレットでは、建築学科がダントツでおしゃれだったそうです。さすが、アート系の学部ですね!)
次に、環境資源工学科の実験を見学しました。身の周りにある粉末を使った粉塵爆発実験です。3年ほど前、韓国で射撃場での火事も、この粉塵爆発が原因でしたよね。身近な粉末で、爆発が起きることにびっくりしたようです。
 
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キャンパスをまわりながら、チューターさんから専攻している分野や、学生生活などについても特に詳しく説明をしてもらうことができ、大満足だったようです。キャンセルもあり、結局、1人だけの参加となってしまいましたが、その分、色んなお話を、先輩リケジョとすることができて、ぜいたくなツアーとなったようです。
 
◇振り返りワークショップ
各チームがオープンキャンパスから帰ってきて、また、講談社に集合です。暑い中でしたが、心配していた熱中症などもなく、それぞれのチームが楽しく参加できたようで、雰囲気もずいぶん楽しげな感じです。
早速、オープンキャンパスチェックシートに記入しながら、今日の振り返りです。
このオープンキャンパスチェックシートは、このプログラムのためにチューターさんたちみんなで考えたものです。チェックシートの項目に従い、今日のオープンキャンパスで感じたことや、気づき、今後もっと知りたいことなどを、整理しながら記入していきます。
皆で、きちんとこうした記入をしていくことで、「あ~楽しかった!」だけで、終わらせずに今後につなげていくことができます。参加者の感想の中でも、「1日の出来事のまとめ、整理ができてよかった」という意見がありました。
各自でチェックシートを記入したあと、記入した内容を発表し合います。チューターさんからも色んな感想や、今後の進路選択の考え方などをアドバイスしてもらいます。また、今日、取った写真をモニターで写して見せ合ったりして、それぞれの大学の雰囲気の違いなども楽しみました。
 
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オープンキャンパスの振り返りの後は、事務局から、簡単に大学の研究室の検索方法について、レクチャーさせて頂きました。理系の大学では、どんな研究をしているのかが実はとても大事なのですが、中高生の場合、大学のホームページから入っても、なかなかそこまで辿りつけないことがあるようで、検索のヒントや、情報の味方などをアドバイスさせて頂きました。さらに、RikejoのサイトのQ&Aコーナーでは、「化粧品会社に入るには何学部がいいですか?」といった質問がとても多いのですが、資生堂の採用ページなどをお見せしながら、企業側がどのような学部の人を求めているのかを知るやり方などもアドバイスさせて頂きました。
最後に、なりたい自分になるためのワークショップということで、今日のオープンキャンパスで得た情報などをベースに、将来にこんな風になりたい!というところから始まり、ではどのような進路選択をすればいいのか? ではそのために今何をやる? 残りの夏休みはどうする?といった形で、夢を具体化していくために整理をしていきました。
 
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記入したワークシートは発表し合い、みんなで意見を交換していきます。

今日がオープンキャンパス初参加の人も多かったのですが、実際に足を運んで少し大学のことを知り、ここから、もっともっと他の大学のことや、理系の学部や学科のことが知りたいと思う意欲がわいたようです。
また、同年代の人たちの進路に対する考え方なども参考になったようです。オープンキャンパスチェックシートの振り返りもそうですが、自分だけでなく、他の人の意見や考え方を聞くことで、新たな気づきも得られるようです。また、先輩リケジョに大学のことだけでなく、自身の進路選択についてもプロセスなども聞けたので、こうした考え方も今後の参考になったようです。
お菓子を食べながら、みんなで進路や理系についておしゃべりする時間も、参加した中高生はもちろん、先輩リケジョの皆さんもとても楽しかったようです。世代を超えたリケジョの交流。手前味噌ながら、とてもステキだと思いました!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!