ブロックを使ったゲームを通して、建設会社の仕事を体感してみませんか?

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報告レポート

12月22日、2014年の最後となるリケジョ大学のカリキュラムが開催されました。この日、ビジネス講座を行ったのは日本を代表する総合建設会社の清水建設です。
「ブロックを使ったゲームを通して、建設会社の仕事を体感する」という講座に、大学で建築系の学問を専攻する大学生や大学院生だけでなく、電気電子系、情報系、化学系、薬学系など、幅広い学問を学んでいる方々が参加してくれました。また理系を学ぶ高校生の方も応募してくれました!

建設業界の仕事と魅力とは

今回講義を行ってくれたのは、清水建設の人事部に所属する石原里恵さんです。まず、建設業界と清水建設についてのレクチャーから、講座が始まりました。1804年に創業した清水建設は、210年という長い歴史と伝統を誇る建設会社です。清水建設のように土木・建築工事の一切を請け負う総合建設会社は、一般的に「ゼネコン」と言われています。清水建設は創業者が宮大工だったということもあり、伝統的な木造建築に強く、東京を代表する観光スポットである浅草寺や銀座の歌舞伎座、国宝の出雲大社の保存修理などを手掛けています。また世界遺産に指定されている原爆ドーム、東大寺、日光東照宮、首里城にも、保存・大修理・再建など様々な形で携わっています。

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それ以外にも、国立代々木体育館、国立西洋美術館、東京湾アクアライン・・・。このように誰もが知っているような建造物が、清水建設の施工によるものであることがわかりました。

こうした一つひとつのプロジェクトを成功させるためには、建築系、土木系、機械系、電気電子系、情報系、化学系など、さまざまな理系分野のプロだけでなく、営業をはじめとする文系社員、社外の専門家や、熟練の職人たちが互いに協力し合い、一体となって取り組むことが必要不可欠です。石原さんは建設の仕事のやりがいや魅力について、こう語っていました。
「建設の仕事には、社内外問わず実にたくさんの分野のプロが携わっています。次から次へと発生する課題を乗り越え、ひとつの建造物を完成させるには、そういった人たちが一つになって、各々がもつスキルや知識を結集させなくてはなりません。私たちゼネコンの仕事は、それぞれのプロの力を引き出して、ひとつにまとめること。オーケストラでいえば指揮者のようなものです。その中で、それまで知らなかった価値観に出会う機会も少なくありません。この仕事を通じて、『こんな価値観もあるんだ』と勉強できますし、すごく新鮮な気持ちになれます。それがこの仕事の楽しいところでもあります。」

ゲームを通して建設会社の仕事を体感

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次に、いよいよ建設業の仕事を体感するグループワークの始まりです。
その内容は、建設にかかわるあるミッションを与えられ、グループ内で役割分担をしながら、最終的に提案書を提出するというもの。ブロックも使いながら、ゲーム感覚で競いました。
決められた時間内に提案書を作成するのは大変だったようですが、参加者のみなさんは「すごくいい経験ができました」と満足そうな表情を浮かべていました。

「自分たちが実際にものをつくる計画を立てる経験はなかなかできないことで、すごく新鮮でした。」(理工学部大学生)「ゲームを通して建設会社の具体的な仕事内容を理解することができ、すごく良い経験になりました。」(工学系大学院生)
1位に輝いたグループの参加者は「ゲームを通して、役割や専門の異なる者同士でビジョンを共有して、協力しながら仕事を進めていくことの重要性と難しさがわかりました。実際に手を動かす作業が多く、すごく楽しかったです。」と笑顔で話していました。

女性が活躍する清水建設

最後に石原さんは、清水建設の仕事や、社員のキャリアに対する考え方について、次のような説明で締めくくってくれました。
「営業・設計・施工が三位一体となって動き、高度な技術力で顧客のニーズを実現すること。そして、ただ次の世代に財産となるものを残すだけではなく、専門家として誇れる仕事をするというのが、清水建設の考え方です。建設業界というと聞き慣れない、女性が活躍する場がイメージしにくい、という方もいるかもしれませんが、清水建設は入社後、そして女性として気になる結婚・妊娠・出産後のキャリアについても、皆さんを様々な方面から支援する制度や研修を用意しています。
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当社のコーポレートメッセージ『子どもたちに誇れるしごとを。』の言葉通り、将来に誇れるものづくりを目指して日々まい進している女性社員の先輩もいます。」
皆さんが見ているプロジェクターの画面には、「将来、子どもに『これはママが手がけた建物だよ』と言えるようになりたい。」と、お子さんを抱いて微笑む、清水建設の女性先輩社員の写真が。参加した学生にとって、建設業の仕事、そして清水建設に対する新しい発見があった、充実した講座になりました。

【参加者の感想】
・建設会社では建築学科の人だけが働いているイメージでしたが、それが大きく変わりました。
・文系職と理系職はまるっきり違う分野・場所で働くのではなく、同じ場所で正しい役割分担をしてこそ、物事が正しく動いていくのだとわかりました。
・建設業についての仕事を細かく知ることができました。
・どの建物にも作った人の知恵と工夫が詰まっているのだとわかりました。
・建設については何の知識もなかったのですが、専門用語なども解説してくださって、とてもわかりやすく、楽しく聞けました。
・顧客のニーズに対してどう行動するのかが大事ということを改めて知りました。

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授業・カリキュラム

ブロックを使ったゲームを通して、建設会社の仕事を体感してみませんか?
12月22日(月)に、「リケジョ」の皆さんのための仕事体感ワークを行います。ぜひご応募ください!
清水建設は1804年に創業し、200年を超える長い歴史と伝統を持つ総合建設会社です。
お客様の要望に応えたいという熱い想いと、創業200年来培ってきた技術力を礎とし、皆さんの生活だけでなく、経済・産業・文化を根幹から支えています。
また長期ビジョンに基づき、人々が快適で安心して暮らせる環境づくりに携わる企業として、持続的成長とさらなる進化へ向けて、新たな歴史を築いていこうと考えています。
当社では、建築系、土木系はもちろん、機械系、電気電子系、情報系、化学系など、様々な分野のプロたちが知恵を結集し、一体となってものづくりを行っています。女性社員も幅広いフィールドで、最前線で活躍しています。
今回は、ブロックを使ったゲーム感覚のグループワークを通して、建設業の仕事を体感していただくとともに、建設業の特徴や魅力や、シミズの歴史や技術力、そして将来について、レクチャーしたいと考えています。
「建設業ってどんなことしているのかな?」 「どんな働き方があるのかな?」、そんな疑問にお答えしたいと思いますので、ふるってご応募ください!(学生対象・年齢不問)

information

実施要項

開講日:

2014年12月22日(月) 18:00~20:15
※すでに終了しました。

定 員:

30名 ※申し込み先着順

場 所:

講談社 東京都文京区音羽2-12-21
詳しくはこちら

申込期限:

2014年12月22日 12:00

topics

トピックス

1)オープニング 開講挨拶

2)業界・会社説明

  「建設業って?」 「清水建設って?」

3)ビジネス体感ゲーム

  優勝チームには賞品があります!
(当社木工場で作成した木工製品をプレゼント)

4)解説

  ゲームの解説を行います。

5)質疑応答・まとめ

  皆さんの疑問にお答えします。

講師プロフィール

清水建設株式会社 石原 里恵様

清水建設株式会社 石原 里恵様

所属 :人事部人財開発グループ
出身 :経済学部経済学科

入社後の経歴:
2011年清水建設(株)新卒入社。5ヶ月間研修を受けたのち、土木の作業所勤務を約3年経験。その後、人事部に異動し、現在に至ります。
皆さんの抱える疑問に何でもお答えします。年齢が近い分、皆さんに寄り添ってお話しできればと思いますので、よろしくお願いします!

corporate infomation

会社紹介

事業内容 総合建設業(建築・土木等建設工事の請負)
設立年 1937年(創業1804年)
資本金 743億6,500万円
従業員数 10,975名(2014年4月1日現在)
売上高 1兆4,975億円(2014年3月、連結)
代表者 代表取締役社長 宮本 洋一
事業所 東京都中央区京橋二丁目16番1号
沿革