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こんにちは。福田大展です。

きちんと名乗るのは初めてですね。申し遅れました。
白衣を手に入れるのに、時間がかってしまいました。
 
「福田さんって一体、何者???」
 
先日のブログで、このように書かれていましたので、
「何者」なのか説明します。
ただの自己紹介の文章なので、気楽に適当に読んでください。
 
これまでの30年間を、「4つの転機」に分けてみました。
まずは高校生のころ。大学受験のお話です。
 

進学

私の進路の決め方は、単純でした。流行っていた映画への憧れです。石油採掘のプロが、小惑星に爆弾をしかけ、軌道を変えて地球を守る。そう。「アルマゲドン」です。
 
「石油王になりたい!」  ・・・ではありません。
 
スペースシャトルに指示を出す、管制塔のシーンに憧れました。大小たくさんの画面が並び、ミッションの情報を映し出す。頭にヘッドホンやマイクをつけた大人たちが、手に汗を握り状況を判断する。「かっこいい!」。その瞬間、NASAで働こうと心に決め、天文学を学ぼうと「物理」への道を志しました。
 

就職

次の転機は、就職です。NASAに、エントリーシートは送りませんでした。周りの学生は、主にメーカーの研究職を受けましたが、私は、気分が乗りませんでした。「科学で世の中を便利にしたい」と、思わなかったからです。今まで物理をやってきた理由はひとつ。「自然を知りたかったから」。一人よがりな知的好奇心でした。悩んだ末に選んだ職業は「新聞記者」でした。
 

宣告

次の転機は、ベッドの上で起こりました。
 
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麻酔が切れ始め、意識がぼんやりと戻ってくる。

目の前に現れた青い手術着を着た医師が、突然こう告げる。

「あなたはクローン病かもしれません」

 
現在の医療では治らない難病「クローン病」だと宣告されました。一言でいうと「小腸や大腸などの消化管に潰瘍ができる病気」。10~30歳ほどの、若者に多く発症します。人生で初めて「死」を強く意識しました。(すぐに死ぬような病気ではなかったのですが。)「残りの人生で何がしたいか」。ベッドの上で突然訪れた大型連休は、人生を考えなおす時間になりました。「科学を伝えたい」。自然を知りたい!と思った興奮を、誰かと共有したい。そんな想いが、あふれました。
 

転職

最後の転機は、転職です。現在の職業は、某科学館の「科学コミュニケーター」です。科学コミュニケーターとは、科学者と市民とをつなげる役割。来館者との「対話」を通じて、“未来”を一緒に考えています。任期は5年です。なので、5年後は科学館にはいませんが、「書く」ことは、続けていると思います。どこかで私の文章に出会ったら、暖かく見守ってください。
 

あとがき

最後に、写真の話です。今回は「白衣」を着ましたが、これまでの人生で馴染んでいる衣装は、赤いふんどし「赤ふん」です。Rikejoのサイトには馴染まなさそうなので、載せるのはやめておきますね。
(福田大展)


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